神の喜びの大爆発

出演者
安井 聖
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 人を許すことが出来ないとき
  • 元気をもらいたいとき

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アップロード日
2024.08.01
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 15章
放送日
2024.08.01

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「世の光」の時間です。私は、東京・新宿区にある、西落合キリスト教会の牧師、安井聖です。
新約聖書ルカの福音書第15章に、主イエスがお話しくださった、こんな譬え話があります。父を裏切り悲しませてきたひとりの息子が、落ちぶれ果ててどこにも行くあてがなく、最後に父のもとに帰ってきました。するとその父は、遠くから歩いてくる息子をすぐに見つけてかわいそうに思って、駆け寄ってしっかり抱きしめました。ひどい裏切り方をしたその息子を、しかし父は咎めることばを一言も口にせず、喜びを大爆発させて、家の者たちにこう言いました。「急いで、いちばん良い衣を持って来て、この子に着せ、手に指輪をはめてやり、足には履物を履かせなさい。それから、肥えた子牛を引いて来て屠りなさい。食べて祝おう」。
主イエスはこの譬え話を通して、寛容で愛に満ち溢れておられる父なる神のお姿を教えてくださいました。それは、にわかには信じがたく、受け入れがたいほどです。これじゃ甘すぎるよ。せめて何年間かはこの息子を雇い人として扱って、ちゃんと反省したかを見極めてもよかったのではないか。そう思う方がいらっしゃるでしょうか。私たちは自分にも、そんなふうに厳しい目を向けてしまっているのかもしれません。過ちを繰り返してしまう自分の弱さを、いやというほど思い知らされているからこそ、そんな自分の弱さにいつまでもこだわって、「たとえ神が赦しておられても、わたしはまた失敗するのではないか」そんなふうに思い煩ってしまって、愛に溢れる父なる神を見上げて立ち上がるということができなくなってしまう。
しかし主イエスは、そんな思い煩いを吹き飛ばすような、私たちを喜んで迎え入れてくださる父なる神の喜びの大爆発を語ってやまれません。私たちはこの父の喜びの大爆発の前に立たされて、呆気にとられながら、でもだんだんと、「そうだ、神は確かにこの私を赦し、受け入れていてくださるのだ」、そう信じることができるようになる。この神の喜びの大爆発こそが、私たちに信仰を与えてくださるのです。

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