くどくど祈らなくていい

出演者
安井 聖
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 元気をもらいたいとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2024.07.31
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 6章7節
[新約聖書] マタイの福音書 6章8節
放送日
2024.07.31

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「世の光」の時間です。私は、東京・新宿区にある、西落合キリスト教会の牧師、安井聖です。
新約聖書マタイによる福音書第6章7節に、このような主イエスのことばがあります。口語訳聖書で朗読します。「また、祈る場合、異邦人のように、くどくどと祈るな。彼らは言葉かずが多ければ、聞きいれられるものと思っている」。
知り合いのキリスト者が自分の子どもの頃の経験を思い起こして、こんな話をしてくれました。「私は小さい頃、寝小便に悩まされていた。その頃、教会学校に行って祈ることを教わっていたので、寝る前に『おしっこを漏らしませんように』と祈った。1回祈っただけでは不安だから、何度も何度も繰り返して祈った。繰り返せば神に聴いていただけるのではないか。しかしその祈りは、まさに異邦人、つまりまことの神を知らない人たちのように、くどくどと同じことばをただ繰り返す祈りだったのだと思う」。
神に聴いていただけるか不安で、とにかく言葉かずを多くして、くどくどとお願いしたくなる気持ちは、私たちにもよく分かるのではないでしょうか。でも「これだけ祈れば大丈夫」と自分を納得させるためにことばを連ねて祈っても、心から不安が消えるわけではありません。そのような祈りは神を見上げているようで、実は「自分がどれだけたくさんのことばを重ねたか」と自分ばかりを見つめてしまっているのかもしれません。
主イエスはそんな私たちに、驚くようなことばを告げられます。8節「あなたがたの父なる神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存じなのである」。「神が全部知っておられるのなら、もう祈る必要はない」。そんなふうに主イエスは思わせようとしているわけではありません。「あなたが祈る前から、神はあなたに必要なものを全部知っておられる。それならあなたは、いつでも安心して神の前に立つことができるじゃないか。神はあなたの父なのだ。父があなたのすべてをよく知っておられるのだから、あなたはこのお方に安心して心を開いて、何もかも打ち明けることができるんだよ」。主イエスはそう語りかけて、心から神を信頼して祈るように招いておられます。

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