レメク

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.07.10
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 4章18~19節
[旧約聖書] 創世記 2章24節
放送日
2024.07.10

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか?関根弘興です。
旧約聖書の、今、創世記を読んでいます。最初の人アダムとエバにカインが、次にアベルが生まれました。しかし、なんとカインが弟のアベルを殺してしまうという大事件が起こったことが記されています。その結果、カインは、住み慣れた土地から離れ、しばらくして町を建て、新たな歩みがはじまっていきました。しかし、カインは、神様の前に謙遜に生きるのでなく、神様抜きの歩みをはじめて行ったのです。しかし、次から次へと子どもが生まれ、何代もそのカインの家は続いていきました。周りから見たらすべてがうまくいっているかのように、見えたことでしょう。カインの家はなんと繁栄しているのだろう、と見えたかもしれません。
そのカインの子孫にレメクという人が生まれました。「レメク」とは、「強い者」という意味の名前です。彼は、まさにその名の通り、頼れるのは自分の強さ、力だけ、と考えるような人だったようでした。このレメクは、ふたりの妻をめとったのです。一夫多妻の始まりですね。創世記の2章には「それゆえ男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである」と書かれています。決して、男は、妻たちと結び合い、とは書かれていませんね。結婚とは、一人の男性と一人の女性が結び合い、ふたりが一体となることだと神様は創造の初めから定められておられるのです。ところが、レメクは、結婚という大切な人格的な結び付きを否定する行動を取りました。ふたりの妻を持ったのです。それは、自分の強さや力を誇示するためだったのでしょう。私たちが旧約聖書を読むときに、違和感を感じることの一つは、この一夫多妻ということです。神様に従ったあの有名なダビデさえ、何人もの妻を持っていました。そして聖書には「一夫多妻はいけません」とは、はっきりどこにも書かれていません。
では、聖書は「一夫多妻」を認めているのでしょうか。答えは「Noいいえ」です。聖書には、一夫多妻のゆえに、家族の中に大きな争いや憎しみ、そして悲しみがもたらされたことが繰り返し記されています。そうした数々の一夫多妻がもたらす出来事を通して、一夫多妻の愚かさを教えているのです。神様は男女が一体となって助け合い、愛し合う結婚の形を定めてくださいました。その姿を軽んじていくときに、様々な問題が生じることを聖書は教えているのですね。

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