人間としての分別

出演者
福井 誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.05.27
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 箴言 30章2節
放送日
2024.05.27

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「世の光」の時間です。福井誠です。しばらくご無沙汰しておりましたが、リスナーの皆様、お変わりございませんでしたでしょうか。また皆様と一緒に聖書を読んでいくことができますことを感謝します。さて、旧約聖書の箴言をまた共に読んでまいりましょう。今日は「人間としての分別」と題してお話します。旧約聖書箴言30章2節をお読みします。

「まことに、私は粗野で、人ではない。私には人間としての分別がない。」

箴言は、ソロモンや、その他の著者の作品が編集されてできたものです。今週お読みする箴言の30、31章は、旧約聖書の時代にあったとされるマサの国の格言集からの引用です。
そもそも、箴言は、ソロモンの生活経験、職業経験から出てきている格言集が多いので、それは、どちらかというと政治家や指導者に役立つ知恵が中心でした。しかしこの30、31章は、いささか性質が異なります。もっと庶民的な人々に役立つような知恵を集めたように思われるのです。この箴言の編者は、読者のバランスを考えたのかもしれません。身近で、小さな家庭人にも生かされるべき知恵が箴言の最後の章で語られます。
そこでこの格言を書いたマサの国のアグルと言う人ですが、実際に彼が、どのような人物なのかはよくわかっていません。わかっているのは、彼が自分の無知ぶりと、悟りのなさを認めていることです。彼は、神がおられることを理解し、その存在を認め、自分の愚かさや、小ささを痛く感じているのです。
私自身も、神を信じたのは「初めに神が天と地を創造した」という旧約聖書の創世記に書かれたことばに触れたのがきっかけでした。早朝の朝の柔らかな光に照らされながら、そのことばに、大自然をお造りになった神の偉大な存在に気づかされたのです。それは、私が、あまりにも不完全で分別なき者であることを感じさせられる経験でした。大切なのは、その偉大な神が、そのような人間をも、愛し、支え、整えてくださるお方だということです。神の深い愛に気づかされたいものです。では今日も、皆様、元気にお過ごしください。

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