蟻から学べ

出演者
原田憲夫
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.05.07
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 箴言 6章6~8節
[新約聖書] ローマ人への手紙 13章12節
[新約聖書] ローマ人への手紙 13章13節
放送日
2024.05.07

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか?巡回宣教使・原田憲夫です。
今日もご一緒に、「神様の知恵-旧約聖書 箴言」に、心の耳を傾けたいと思います。箴言6章6節~8節をお読みします。
「怠け者よ、蟻のところへ行け。
 そのやり方を見て、知恵を得よ。
 蟻には首領もつかさも支配者もいないが、
 夏のうちに食物を確保し、刈り入れ時に食糧を集める。」
今日の箴言は、有名な「イソップ寓話」の中の「アリとキリギリス」の話を想い起こさせますが、この箇所はある大切な事を私たちに説いているのです。「時を知り、備える」ことです。
蟻は夏の間に冬の用意をします。「今は夏だ」といっても「冬が来ない」のではありません。同じように、私たちは今元気だからといって、いつまでも元気というわけにはいきません。誰でも「終わりの時」を迎えます。大切なのは、その「時を知り、備える」ことです。
聖書は私たちにこう勧めています。「夜は深まり、昼は近づいて来きました。ですから私たちは、闇のわざを脱ぎ捨て、光の武具を身に着けようではありませんか。」(ローマ人への手紙13章12節)
「闇のわざ」はとても刺激的ですが、その自己中心的な欲望に身を任せても決して満たされることのない、暗闇の中に眠っている状態なのです。しかし聖書は、今まさにその「眠りから覚める時が来ている」、と私たちに呼びかけているのです。
キリスト教会の歴史の中で、もっとも大きな影響を与えた人物の一人がアウグスティヌスだと言われます。彼が新しい人生を始めたいと願いながらも迷っていたある日のこと、隣の家から子どもが歌のような調子で繰り返す声が聞こえてきました。
「トレ、ヨメ、トレ、ヨメ」
アウグスティヌスが巻物、すなわち聖書を取り上げると、そこにこう書いてありました。「遊興や泥酔、淫乱や好色、争いやねたみの生活ではなく、昼らしい、品位のある生き方をしようではありませんか。主イエス・キリストを着なさい。欲望を満たそうと、肉に心を用いてはいけません。」
「闇のわざを脱ぎ捨て・・・」に続く一節でした。その時、アウグスティヌスの心の中をキリストの光が照らし、彼は目を覚まし、キリストを着て、聖い光の道へと歩み出したのです。
私たちはいつの日か「終わりの時」を迎えます。「蟻から学び」、「冬が来る前に」備えて下さい。暗闇-夜の眠りから覚め、キリストの光が照らす道を歩き始めて下さい!

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