誘惑者の手口

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.04.29
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 3章
放送日
2024.04.29

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか?関根弘興です。
今週は聖書の創世記の中からご一緒に人生を考えていきましょう。創世記は、「はじめに神が天と地を創造された」という一文から始まります。つまり、すべてのルーツが記されているわけです。神様は、人を、価値のない土地のちりから形造られました。人は、もろく、弱い存在として作られたわけですね。しかし、神様は、人に御自分のいのちの息を吹き込んでくださいました。つまりこれは、人は神様に対して応答することのできる存在として、祈り、賛美し、感謝することができるものとして造られたということです。ところが、人は、とんでもない誘惑者の声に引きずられ、大切なものを失ってしまうことになりました。
神様は、最初の人アダムとエバをエデンの園に住まわせました。そして、すべての必要を満たしてくださったのです。しかし、神様は「あなたは園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは、食べてはならない。その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」と言われたのです。これはどういう意味があるのでしょう。それは、善悪の判断は、人ではなく、神様がなさることですよ、ということです。つまり、「善悪の絶対的な基準は、神様の領域にあるのですよ」ということを示すために、神様は善悪の知識の木を園の中央に置かれたのです。しかし、誘惑する者が蛇の姿をしてやってきました。その手口は実に巧妙でした。まず、神様のことばに疑いを持たせたのです。こうささやき始めました。「神様は本当にその木から取って食べてはならない、と言われたのですか?」「大丈夫ですよ。取って食べても死にはしませんよ」、こんな具合ですね。神様のことばを曖昧にして、いつのまにか、神様のことばは真実ではなく、神様は意地悪で、信用できない嘘つきであるかのように思わせていったのです。この誘惑者は、巧妙な演出家でした。神様が「この実を食べたら必ず死ぬ」と言われたのに、いつの間にか「この実を食べたら神のようになれる」と錯覚させていったのです。人は、どこかで、「神のようになりたい。神のような力が欲しい。」という思いを持ってしまうのですね。しかし、人は、決して神様にはなれません。神様から離れ、神のようになろうとする生き方は、本来の生き方ではありません。さて、この実を食べたアダムとエバはその後どうなったのでしょう。この続きはまた明日。

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