遺骨も遺体もない死者

出演者
水谷潔
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 死や命について考えているとき
  • イースター

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アップロード日
2024.04.01
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 28章6節
放送日
2024.04.01

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週、番組を担当する愛知県春日井市にあります春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。
19世紀末のこと、インドで歴史的発見がありました。一人のイギリス人が、仏教の創始者であるお釈迦様の遺骨を発見したのです。やがて、その遺骨は、仏教国タイの王様に寄贈され、さらに日本にも分骨されました。名古屋市にある覚王山日泰寺は、その遺骨を安置するために建てられた日本でも唯一の宗派を超えて運営されるお寺なのだそうです。
古来、お釈迦様の遺骨は「佛舎利」と呼ばれ、信仰の対象とされてきました。それに対して、イエス・キリストの遺骨はありません。なぜでしょう?イエス様が十字架で死なれて三日目のことです。新約聖書マタイの福音書28章によれば、二人の女性が、イエス様が葬られたお墓を訪ねます。
すると、大きな地震が起こり、神様からの使いが、天から降りてきて女性たちに言います。「十字架につけられたイエスを探しているのは分かっています。ここにはおられません。前から言っておられたとおり、よみがえられたのです。さあ、納められていた場所を見なさい。」
イエス様はよみがえられたのです。生きている人を墓の中に探しても無駄です。遺体が納められていた場所は空でした。その後、よみがえられたイエス様は、約40日にわたり、何度か、人々の前に姿を現され、天に昇ってゆかれました。ですから、地球上には、イエス様の遺体も遺骨も存在しません。その意味で、イエス様は遺体も遺骨もない死者となったと言えるでしょう。
そのイエス様は天に昇られる際に、こう約束されました。「見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます」。イエス様はよみがえられ、天に昇られました。同時に、イエス様は、目には見えなくとも信じる者といつも共にいてくださいます。イースターとは、このイエス様のよみがえりをお祝いする時です。
マタイの福音書28章6節は言います。「ここにはおられません。前から言っておられたとおり、よみがえられたのです」。墓を空っぽにされたイエス様は、今も生きて働いておられます。そして、信じる者と共に歩んでくださいます。

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