争いをかき立てる

出演者
福井誠
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき

もっと詳しく見る

アップロード日
2024.01.30
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 箴言 26章20節
放送日
2024.01.30

いいね登録

     登録数:22

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか?今週は、福井誠が担当しています。今日はその第二日。今日は昨日の続きで、「争いをかき立てる」と題してお話します。旧約聖書 箴言26章20節をお読みします。
「薪がなければ火が消えるように、陰口をたたく者がなければ争いはやむ」
人もさまざま、人生人に躓かないためには、やはり人を見る目をよく養うことが大切です。それで、昨日は、愚か者、自惚れ屋、怠け者に注意というお話をしました。これまでの人生を振り返ってみると随分苦労させられたな、と思う人間関係があるとすれば、それは、避けるべき人と真正面に向かい合っていたため、あるいは自分がそうであったためなのか、と考えさせられたところです。新しい年は、ぜひよい年にしたいです。ですから、箴言をよく読んで、人生の躓きのもととなる人のあり様について洞察を深めてまいりましょう。
以前、「困った人たちの精神分析」という本を読みました。精神科医の小此木圭吾先生が書かれた本ですが、若い頃の自分にとっては、人間関係を考える上で非常に役に立った記憶があります。今日の箇所で箴言の著者が語っていることも、その内容に重なるようなところがあります。つまり著者は、ここで、困った人たちについて語っているのです。例えば、自分に関係のないことに口出しをする、おせっかいな人。また、真顔で嘘を突き通す人、つまり平気で人を騙す人です。このような人に近づいたら災いは免れ得ません。さらに噂話の好きな人。うかつなことを話したら大変なことになります。距離を取るべき人間関係があるのです。それから、何かと、争いごとが好きな人も要注意。彼らは愉快犯のようなもので、人と人が衝突するのを本能的に楽しみとするような人です。ですから、何か衝突が起こったら、ひょっとしてこれが目的かも?と考える思慮深さも必要です。争いごとはつまらず、人のエネルギーを無駄にします。
 こうしてみると、聖書は、ただ信仰を解き明かしているというよりも、人間存在のあり様を、根本から深く考えさせてくれる書だと言えます。神を信じるのは、人生をよりよく生きることでもあるのです。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ