ことばを救うクリスマス2

出演者
大嶋重德
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 元気をもらいたいとき
  • クリスマス

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アップロード日
2023.12.26
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 1章
放送日
2023.12.26

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。今週はヨハネによる福音書1章1節「初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった」ということばから、クリスマスの余韻を味わい、新年を迎える備えをしたいと思います。
日本で最初の聖書翻訳をした時、ギリシャ語のロゴス「真理」を意味する「ことば」を、「かしこきもの」と翻訳しました。
年の瀬を私たちは迎えながら、私たちもまた「賢さ」を探しています。本当に賢い知恵とは何なのだろうかと思います。世界では突然、愚かな戦争がはじまりました。世界中が自分の国こそが正しいということばで溢れかえっています。「ここに投資するといいよ」という儲け話に乗った人たちが人生を失っていきます。誰かを論破し、傷つけても平気な顔をしています。ことばの暴力がとどまるところを知りません。どこに本当の「ことば」があるのだろうかと思います。闇の中で輝く光のような道標が私たちに必要です。「賢きもの」が必要なのです。
がん哲学外来メディカルカフェを始められたクリスチャンの樋野興夫教授は「医者は薬の処方箋を書くけれども、私は『ことばの処方箋』を書くのです」と言われました。がん患者やそのご家族の顔をじっと見て「どんなことばをかけてあげればよいか」と考える。すると幾つかのことばが浮かんでくる。それを一つ二つとかけてあげると、みるみる顔が明るくなる。先日樋野先生に直接お聞きしました。「樋野先生、『ことば』とはなんですか?」すると「ことばには良いことばもあるけれども、悪いことばもある。病気になると心が悪いことばで一杯になることがある。そこに良いことばを満たすことが必要です」と話されました。
確かに私たちが、心を暗くすることばを聞き続けていくならば、私たち自身のことばも暗くなり、悪くなっていきます。家族のなかで愛のないことばがかけられ続けていく時、その家庭で育った子どもたちのことばは、また愛のないことばを口にすることをためらわなくなります。自分が傷つけられたように、人を傷つけていくのです。
今日私たちの使うことばは、どんなことばでしょうか。ラジオ番組「世の光」は皆さんに光のことばを届けたいと願って放送を続けています。人が生きるための本当に賢きことばを届けたい。イエス・キリストのことばによって、私たちのことばが変えられていきたいと思うのです。

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