まさにその一言を語る

出演者
福井誠
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき
  • 朝聴きたい

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アップロード日
2023.11.10
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 箴言 25章11節
放送日
2023.11.10

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠が担当する第5日。これまで私が語ってきた箴言の中で、皆さんの心に残ったものは何であったでしょうか。少し皆さんの声を率直に聞いて、やり取りができたらうれしいところです。今日は「まさにその一言を語る」と題してお話をいたします。旧約聖書 箴言25章11節からお読みします。
「時宜にかなって語られることばは、銀の彫り物にはめられた金のりんご」
箴言の25章からは、帝王学、つまり一説に国王など特別な立場にある人を意識した内容であると考えられています。しかしそれは、普通の人々にとっても重要な真理であることに間違いありません。たとえば、エリザベス女王の教育は帝王学であったと言われます。しかしその内容は幅広く、国王になるために必須の法律や地理、歴史といった専門知識だけではありませんでした。英国国教会の基本である聖書の学び、音楽や芸術などの一般教養、そしてイギリス陸軍の後方部隊としての軍務や、一般国民の生活を体験する内容といった全人教育であったと言います。そのような意味でこの25章には、王のみならず、一般的な国民にも重要な、人間としての感覚、心得も併せて種々語られているのです。
たとえば、「あなたがその目で見たことを急いで訴え出るな。さもないと、後になって隣人があなたに恥ずかしい思いをさせた時、あなたはどうしようというのか」ということばもありますが、言い換えると、何でも物事を真に受けて、さっと行動してはならない、ちゃんと裏を取れということでしょう。また「隣人と争っても他の人の秘密を漏らしてはならない。そうでないと、聞く者が、あなたを侮辱し、あなたの悪いうわさは取り返しがつかなくなる」とも書かれていますが、これも、感情的な発言は、後で考えの足りない分、その跳ね返りが大変だということでしょう。何か問題があったら、広い視野で全体をよく理解したうえで、行動を起こす。そして「銀の彫り物にはめられた金のりんご」のような適切な、まさにその一言ということばを語るようにしなさい、と言うわけです。一国の王のみならず一般人であれ、しっかり心に受け止めたい教えです。では、今日も良き一日となるように祈ります。

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