キリストのみによって~宗教改革記念④~

出演者
岩井基雄
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2023.11.02
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 4章12節
放送日
2023.11.02

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「世の光」の時間です。お変わりありませんか。岩井基雄です。
今週は宗教改革記念日を覚えて、宗教改革の大切な5つのソラを一つずつ学んでいます。このソラとは、ラテン語で「~のみ」という意味で、聖書のみ、信仰のみ、恵のみ、キリストのみ、神の栄光のみの5つです。今日は「キリストのみ(ソルス・クリストゥス)」です。
宗教改革が始まる前のローマ・カトリック教会は贖宥状、いわゆる免罪符を買うことによって罪は許されることを教えて、多額のお金を集めるなど、教会の内側は腐敗し、教会の権威だけが振りかざされていました。
しかし、宗教改革者マルチン・ルターはキリスト教会の中心はイエス・キリストご自身であり、キリストが私たちの罪の裁きを身代わりに受け、死に打ち勝ってよみがえられた、この十字架と復活にこそ私たちの救いの基盤があることを強調したのです。すなわち、救いは神と人が協力して働いて成り立つと教えていた当時のカトリック教会の権威を否定し、ルターは神の愛とキリストの救いの業によってのみ人は罪から救われ、義と認められることを聖書から語り続けたのです。
イエス・キリストについて聖書はこう語っています。「この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです」新約聖書 使徒の働き4章12節
神の御子イエス・キリストによる十字架と復活によってのみ、私たちの救いは与えられるのです。私たちは自分の中に救いの根拠を求める必要がありません。私たちは弱く罪深い者であり、どん権威や力を持つ者も判断を間違え、罪を犯してしまうからです。神のあり方を捨てて、人となりへり下って十字架へとまっすぐに向かってくださったキリストにこそ、私たちは自分の一切を委ねることができるのです。キリストは苦しみの中に居る者たち、悲しみの中に打ちひしがれている者たち、力によって抑圧されている者たちの側に立っておられます。弱い者と共に歩み、共に泣き十字架にかけられて私の身代りとなってくださったこのキリストによってのみ、私たちの救いがあり、私たちはこのイエス・キリストを拠り所とすることができ、彼に心からの信頼を持って歩んでいくことができるのです。

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