聖書のみによって~宗教改革記念①~

出演者
岩井基雄
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2023.10.30
カテゴリ
聖書・歴史
聖書箇所
[新約聖書] テモテへの手紙第二 3章15、16節
放送日
2023.10.30

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「世の光」の時間です。お変わりありませんか。岩井基雄です。
明日は10月31日、キリスト教会ではマルチン・ルターによる宗教改革が始まったことを記念する日です。そこで今日から5日間、それを記念して「5つのソラ」を1つずつ学びましょう。
ソラとは、ラテン語で「~のみ」という意味で、聖書のみ、信仰のみ、恵みのみ、キリストのみ、神の栄光のみ、の5つです。今日は、「聖書のみ(ソーラ・スクリプトゥーラ)」です。
宗教改革のきっかけは、当時のローマ・カトリック教会が贖宥状、いわゆる免罪符を買えば自分も先祖の罪も赦されると教え、多額のお金を集めたからです。それは今のバチカン市国にある聖ペテロ教会を建てるためだったようです。
罪の赦しがお金で解決できるなどとは聖書は記していませんから、宗教改革の原点は「聖書に戻れ」ということでした。ルターより100年以上前にイギリスで聖書による信仰を回復することを説いたジョン・ウィクリフや、その影響を受けて今のチェコで活躍したヤン・フスたちによって「聖書に戻れ」という運動は先行していました。
しかし、当時はカトリック教会がすべての権威を持っていましたから、彼らは迫害され、教会の問題は深まっていったのです。そして、聖書に反する贖宥状を免罪符による罪の赦しという考えなどが生まれていったのです。
ルターは神のことばである聖書こそが、教会の教えと信仰告白を確立すると主張し、教会も聖書の権威に服するべきだと主張したのです。後日、ヴォルムスの帝国議会に召喚されたルターは考えを否定するよう迫られました。居並ぶ権力者たちの前でルターは「私は断固としてここに立つものです。それ以外のことはできません。神よ、私を助け給え、アーメン」と語りました。
「ここ」とは、神のことばである聖書のことばです。聖書はこう語ります。「聖書はあなたに知恵を与えて、キリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができます。聖書はすべて神の霊感によるもので、教えてと戒めと矯正と義の訓練のために有益です」新約聖書テモテへの手紙第二3章15~16節
神のことばである聖書にこそ信仰と救いの基盤があるのです。

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