しか?

出演者
山本陽一郎
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2023.06.07
カテゴリ
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 14章17節
[新約聖書] ヨハネの福音書 6章9節
放送日
2023.06.07

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。 
あるサーカスのゾウが杭に繋がれていました。本当は簡単に抜けるのですが、ゾウは決して逃げようとしません。子どもの頃、どれだけやっても逃げられなかったことを覚えていて、二度と挑戦しないのです。私たち人間にも、やる前から諦めてしまうことはないでしょうか。
2000年前、イエス・キリストの話を聞きに集まった何千人もの群衆は、夕方になっても帰ろうとしませんでした。解散させて、各自で食べ物を買わせましょうと弟子たちは提案しますが、イエス様はおっしゃいます。「あなたがたがあの人たちに食べる物をあげなさい」。待って、無理過ぎますって!
マタイの福音書14章17節「弟子たちは言った。『ここには五つのパンと二匹の魚しかありません。』」
たしかに食べ物はある。でも、弟子たちの目には「これしかない」と見えたのです。あなたにも、現実に圧倒されて、やる前から無理だと思い込んだり、自分より多く持っている人を見て妬んだりした経験はありませんか?
同じ出来事を記したヨハネの福音書6章9節には、弟子のこんなことばが記されています。「ここに、大麦のパン五つと、魚二匹を持っている少年がいます。でも、こんなに大勢の人々では、それが何になるでしょう。」五つのパンと二匹の魚を差し出したのは、少年でした。この子は、これ「しか」とは思っていません。使い物にならないとは思わず、まっすぐに「どうぞ、ぼくのお弁当を使ってください!」と差し出したのでしょう。大事なことは、「どれだけ多く持っているか」ではなく、「持っているものをどうするか」です。
この時、イエス様は少年のささげたお弁当を用いて、みんなを満腹にしてあげる奇跡を行われました。少年のお弁当は無くなったのではなく、何万倍にも増し加えられ、豊かに用いられたのです。
ちっぽけに見えても、それは自分が判断することではありません。だって、イエス様があなたの手にあるものを、そして、あなたご自身を用いようとしておられるのですから。「しか」は考えず、「どうぞ、使ってください」で良いのです。その時、きっと、あなたも神の働きのために豊かに用いられます。
あなたの手には何がありますか。あなたにしかできないことが、きっとあるはずです。それをイエス様のところへ持っていきましょう。

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