あなたは休んでいますか? 2

出演者
豊田信行
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき

もっと詳しく見る

アップロード日
2023.05.23
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 20章8節
[新約聖書] マタイの福音書 11章28節
放送日
2023.05.23

いいね登録

     登録数:14

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。ニューライフキリスト教会牧師の豊田信行です。今週は、聖書が約束する安息について学んでいます。
紀元前13世紀ごろ、約3300年前。エジプトの奴隷であったイスラエルの先祖たちは解放者モーセに率いられて奴隷の地エジプトを脱出し、約束の地カナンの地へと向かいました。シナイ山の麓まで来た時、約束の地で幸せに暮らすための10の戒め「十戒」を授かりました。
「十戒」を現代風に言い替えると、幸せになるための10の原則となるでしょう。十戒の4番目の戒めは、「安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ」です。1週間のうちの一日を安息の日とするように命じています。エジプトの奴隷だったイスラエルの先祖たちは休みの日などありませんでした。365日一日も休まず精魂、いのちが尽き果てるまで働き続けました。とても残念なことですが、日本語の過労死ということばに相当する英単語はなく、そのまま過労死として使われています。
イスラエルの先祖たちは「休みなさい」と命じられたことに何よりも驚いたはずです。なぜなら、彼らはいつも休むな、手を止めるな、働けと叱責され、鞭打たれ、暴力を振るわれてきたからです。神様が彼らを奴隷の地から連れ出し、約束の地において、安息日を覚えることを命じられたのは、なによりも彼らを、神を礼拝する民とするためでした。神を礼拝する民とは、休息する民なのです。
聖書の中でイエス・キリストは「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」と招かれました。疲れた人、重荷を負っている人とは、人生の悩み、苦しみに押しつぶされそうになっている人なのですが、その原因は、自分を神と勘違いしていることになります。「そんな人はいない」と思われるかもしれません。確かに、本気で自分を神だと思っている人は、そうそういないでしょう。
しかし、実に多くの人が自分の人生の最終責任者は自分だと思い込んでいるのではないでしょうか。聖書は、人にはそれぞれ負うべき責任があることを教えています。しかし、私たちの人生の最終責任者は、いのちを与えて生かしてくださっている神様ご自身なのです。「わたしがあなたがたを休ませてあげます」とのイエスの招きに応じて、担いきれいない重荷を委ねようでありませんか。そうすれば、あなたの心にも本当の安息が訪れることでしょう。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ