言を信じて帰る

出演者
板倉邦雄
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2023.05.09
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 4章46~50節
放送日
2023.05.09

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「言を信じて帰る」という題でお話しましょう。
私たちは毎日のように人のことばを信じて行動していますね。ですから、悪い人はことばを利用して人を騙したりするのです。今日はイエス様のことばを信じて、自分の家へ帰っていった父親のお話をしましょう。ヨハネの福音書4章46節から50節です。
さて、イエス様の一行は再びガリラヤのカナに行かれました。カナは、かつてイエス様が結婚式で水をぶどう酒に変えてくださって、結婚のパーティーを盛り上げてくださったところです。そのカナから、約30km離れたガリラヤ湖畔のカペナウムに、重い病気にかかった息子を持つ王室の役人がいました。役人は、イエス様の一行がガリラヤのカナの町に来ているという情報を聞いたのです。
すると、役人自らカペナウムからカナまでやってきて、イエス様にお願いしました。「先生、私と一緒にカペナウムまで下ってきていただきたいのです。死にかかっている私の息子を治していただけないでしょうか。」すると、イエス様は役人に言いました。「あなたがたは、しるしと奇跡とを見ない限り、決して信じないだろう。」
確かに、私たちは見えない神様や神様のことばをただ信じ、受け入れることは難しいのです。目の前で、水戸黄門のように印籠をかざし、権威あるしるしや奇跡的なことが起こらないと信じることができないようです。
イエス様のことばを聞いた役人は、イエス様に再びお願いしました。「主よ、どうか子どもが死なないうちに来てくださって、子どもを癒やしてください。」イエス様は即答します。「お帰りなさい。あなたの息子は治り、助かるのだ。」すると、役人は自分に言われたイエス様のことばを信じて帰って行きました。
「主よ」とは、「キュリオス」ということばで、当時のローマ皇帝を指すことばでした。役人はイエス様をローマ皇帝のような力ある神様と信頼したのです。イエス様は、この役人の信仰に答えました。役人はイエス様のことばを信じて帰って行ったのです。
私たちは、人のことばを信じて日々生活しています。ですから、父なる神様のことばも信じて行動し、生きてゆきたいのです。私たちはパンだけで生きるものではなく、神のことばによって生きるものだからです。

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