またお会いしましょう

出演者
辻 和希
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 愛する人を失ったとき
  • 死や命について考えているとき

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アップロード日
2023.02.15
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 17章3節
放送日
2023.02.15

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「世の光」の時間です。今日、番組を担当する蔵王キリスト教会牧師の辻和希です。
昨年9月19日にイギリスのエリザベス女王の国葬がウエストミンスターで行われました。この葬儀の中で語られたイギリス国教会の最高指導者カンタベリー大司教ジャスティン・ウェルビー氏による説教をご存知でしょうか? 6分弱の短いメッセージでしたが、その中でウェルビー氏はエリザベス女王の功績をたたえ、それ以上に女王のキリストに対する信仰と忠誠を称賛し、そして女王がこの救い主にあって抱いていた永遠のいのちの希望を簡潔に伝えた。すばらしいメッセージでした。
その説教ではエリザベス女王が2020年のイースターにコロナ禍におけるロックダウンで苦しむ国民に向けて語ったスピーチにも触れられました。このスピーチで女王は国民に対する感謝と哀悼をことばにし、それから必ずこのコロナ禍に勝利することができることを訴え、これからも一致し続けましょうと呼びかけました。そして、最後にそのスピーチを次のことばで結んでいます。「私たちはまた友と会うことができるようになります。家族とも再会できます。また、お会いしましょう。」
じつは、この「また、お会いしましょう」というフレーズは、まだ女王が十代の頃に経験した第二次世界大戦中に英国軍兵士の間で人気を博した歌のタイトルでした。エリザベス女王は、戦時以来の緊急事態を迎えたロックダウン下における再開への希望を重ねて、このスピーチで同曲のタイトルを引用したと言われています。国民に戦争を耐え抜いた誇りを思い出させ、そして勝利を約束する感動的なスピーチでありました。
聖書のヨハネの福音書17章3節には「永遠のいのちとは、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストを知ることです」とあります。
じつは、私も昨年末に心から愛する恩師との地上における別れを経験しました。これからも思い出す度にさみしさを覚えるでしょう。しかし、キリストとその父なる神を知る者として、このことは私にとってやがて永遠のいのちにおいて、愛するすべての人々と再会する希望を確認するそのような時ともなっています。今このメッセージを聴いているおひとりおひとり、すべての方々がこの神に対する信頼と信仰を獲得し、私たちすべての神を信じ、愛する者たちとともに「また、お会いしましょう」ということができることを祈っています。

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