欠けても割れても

出演者
山本陽一郎
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 元気をもらいたいとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2023.02.06
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] エレミヤ書 18章6節
放送日
2023.02.06

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。
私の住んでいる地域は昔から陶器づくりが盛んです。皆さんは日本に古くから伝わる「金継ぎ」という技術、ご存知でしょうか?欠けたり割れたりした器を、漆を使って修復し、仕上げに金などの金属粉で飾る伝統的な技法、それが「金継ぎ」です。現代では、お皿やガラス製品が割れちゃったとなったら、捨てたり買い直したりするのが一般的です。でも、物がまだ多くなかった時代には、割れた物を修復して、もう一度使うという考え方が当たり前でした。
私たちの人生の中にも、心に傷を負うこと、挫折、失敗などが起こります。けれども、私たちを愛してくださる神様は、私たちが壊れてしまったら、傷を負ってしまったら、「あ~もう用無しだ」と捨ててしまうのではありません。かけがえのない存在として大切に丁寧に修復し、その壊れた部分をも用いながら、神様の栄光が現されるために使い続けてくださるのです。
金継ぎで修復された器の継ぎ目のことを何というか、ご存知でしょうか。実は、「景色」と呼ばれるのです。破損前とはまた違った趣、まさに「新しい景色」を味わうことができるのです。
聖書のことば「見よ。粘土が陶器師の手の中にあるように、イスラエルの家よ、あなたがたはわたしの手の中にある。」(エレミヤ書18章6節)
私もかつて色々なことがうまくいかず、まさに欠けたり割れたりしてばかりの器でした。でも、まわりの人が支えてくれました。そして、誰より神様が支えてくださることを体験してきました。
今、牧師をしています。自分自身でも全然思い描いてなかった人生です。まさに「新しい景色」です。もちろん、大変なことだってあります。でも、幸せって、つらいことが何にもない人生のことではないです。生きていれば辛いこともありますが、辛いことがあっても、私たちの人生をいつも神様が導いて守ってくださる。欠けても、割れても、それをも用いて、私たちの人生に「新しい景色」を与えることができる神様を信じて、焦らず、あきらめず、一歩ずつ前へ進んでいきましょう。

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