ルカの福音書-101 四人の友人

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2022.07.11
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 5章
放送日
2022.07.11

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。鳩ヶ谷福音自由教会牧師の大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいって、今週は第5章に入っていきます。イエス様のガリラヤでの伝道の様子を読み進めてきました。
ある家でなされていたイエス様の聖書の説教の真っ最中、突然、部屋の天井にボコッと穴があきました。当時この地方の家の天井は土でできていました。土のかけらやホコリがそこにいる人々の頭の上にパラパラと落ちてきただろうと思います。集まっていた人があっけにとられていると天井がメリメリっとはがされて、穴がさらに大きくなり、男たち4人の顔を覗き、一人の病人を寝かせた床が釣り下ろされてきたのです。
この病人は中風という病気にかかっていました。中風とは、今でいう脳出血、脳梗塞です。自分たちの友人が脳出血になった、自分で歩くことも困難な寝たきりになってしまった。うまく言葉も話せない状況であったでしょう。彼らは、何とかして自分の友達をイエス様に癒して欲しかったのです。
4人の友達が布団の四隅を持ってイエス様の語っておられる家にやってきました。しかし、家には大勢の人々が詰めかけていて運ぶことができません。しかし、そこで彼らはあきらめなかったのです。
当時の家に必ずあった壁に付けられているはしごを利用して屋根に登り、屋根をはがし始めたのです。この当時のユダヤの家の屋根は、傾斜していない平らな屋根でした。はがしやすいと言えばはがしやすい屋根ではあったのです。
この驚くべき光景を見て、イエス様は「友よ、あなたの罪は赦されました」と言われたのです。
そして、「彼らの信仰を見た」とあります。彼らの行動をイエス様は「信仰だ」と見られたのですね。通常これを信仰だと思うでしょうか。おそらく、天井が破られ始めたとき家の持ち主は驚いたでしょう。イエス様の説教を聞いている人たちは、まずイエス様の顔を見たと思います。「え、イエス様。これどういうことです?」そこでイエス様はにこにこしておられたのではないかと思います。「おぉ、やるな!」と言わんばかりの表情だったでしょう。そんな顔をしておられるイエス様がおられたからこそ、誰も彼らの行動を止めなかったのです。
今日、私たちがイエス様に会いたい、イエス様に癒してもらいたい、願いを聞いて欲しいと思い、もし無茶をしたとしても、そこでイエス様はそれを「信仰だ」と見てくださるのです。こんなありがたいことがあるかなと思います。今週は、この箇所からイエス様のもとへ飛び込んでいきたいと思います。

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