待っていてくれた

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2022.03.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 15章24節
放送日
2022.03.24

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。
スマートフォンを初めて使った時、「これはすごいものが出てきたなぁ」と感じました。個人的に気に入ったのは、本体に付いているホームボタンでした。どの画面を開いて作業していても、とにかくこのホームボタンを押せば、どこからでも最初の画面に戻ってこられるようになっていました。
ところで、スマホなんて無かった2000年前に、私たちにもちゃんとホームがあると教えてくれた方がいました。
そのお方、イエス・キリストは、世界中の人々に、神がどれほど私たちを愛しておられるかを示してくださったのです。神のみもとにいること、それが私たちのホームなのだと。
イエスさまのメッセージの中に、有名な放蕩息子のたとえ話があります。
父から財産の分け前をもらうや否や遠い国へ行ってしまった息子が、遊び呆けてお金を使い果たしてしまい、改心して父のもとに帰ってくる話です。その時、父、すなわち神様はこう言って盛大に祝うのです。
「この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから。」(ルカの福音書15章24節)
失われたものが本来の場所に帰る喜び、神の愛を鮮やかに描いた話です。
私には若いころ、色々なことがあって、教会からも神様からも離れていた時期がありました。「どうせ自分は忘れられているだろう」と思っていました。
ところがある時、ちょっとしたことから教会へ行くことになったのです。だいぶ休んでいたのでバツが悪く、恐る恐るドアを開けてみると、私に気づいた方々がダーッとこちらに駆け寄ってきたのです。驚いたことにみんな泣いていました。いいえ、泣いてくださったのです。そして、私の手を握りながら口々に話してくださったのです。私が立ち直れるように、また教会に戻って来られるように、ずっと祈っていてくださったことを。
神様の愛が見えるような気持ちがしました。「よく帰ってきたね。ずっと待っていたんだよ」と言って神様が抱きしめてくれたように感じられたのです。
神様といっしょに生きる。それが私たちのホームです。遅すぎることはありません。神様は、今日も、私たちのことを待っておられます。

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