百人隊長の告白

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2021.09.01
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 23章
放送日
2021.09.01

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 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。
 イエス・キリストが十字架につけられ、息を引き取られたとき、神殿の幕が真っ二つに裂け、岩が裂けたと書かれています。この一連の出来事を見ていた人の中に、ローマ軍の百人隊長がいました。百人隊長というのは、ローマ軍の歩兵百人の指揮官です。彼は多分、イエス・キリストの十字架刑の執行責任者だったでしょう。これまで何人もの処刑に立ち会ったはずです。苦しみの叫びと呪いの声をあげながら処刑される、多くの犯罪人の姿を見てきたことでしょう。
 おそらく今回も、「世界を騒がせた極悪人が処刑されるのだろう。人騒がせなやつだ」とくらいしか思っていなかったかもしれません。しかし、十字架につけられたイエス・キリストの姿を見ると、これまで彼が見たことのない姿を彼は目にしたのです。イエス・キリストは、自分を釘付けにした者たちのために、「父よ、彼らを赦したまえ。彼らは、自分のしていることがわからないのです。」と祈られました。また、隣の十字架についてる犯罪人に「今日、あなたは、わたしとともにパラダイスにます。」と約束されました。そして、激しい苦しみの中で、呪いの声をあげることなく、毅然として「完了した」「成し遂げた」と言って息を引き取られたのです。
 また、イエス・キリストが十字架につけられていたそのとき、全地が真っ暗になりました。イエス様が息を引き取られたとき、地が揺れ動きました。百人隊長は、そのイエス様の姿と、不思議な一連の出来事を見て、「この方はまことに神の子であった」と告白したのです。
 福音書を読むと、十字架の場面で、二人の人が信仰の告白をしたことが記録されています。一人は、イエス様の隣で十字架につけられていた犯罪人です。彼は、「イエス様。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」と、イエス様が御国の位に着く方であると告白しましたね。そして、もう一人がこの百人隊長です。彼は、「この方はまことに神の子であった」と告白しました。
 二人に共通しているそのことは、イエス様の姿をずっと見続けていたということです。イエス様を見続けていく時、一体何が見えるのでしょう。それは、この方は御国の位に着く王なる救い主であり、神なるお方であるということが見えてくるのです。イエス・キリストを見ることは、信仰の告白へと導かれていくのですね。

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