ヘロデ・アグリッパ王の前で

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2021.07.15
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 25章
[新約聖書] 使徒の働き 26章
放送日
2021.07.15

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、板倉邦雄です。今日は、「ヘロデ・アグリッパ王の前で」という題でお話ししましょう。使徒の働き25章の後半からは、パウロのヘロデ・アグリッパ王の前での弁明になります。26章の終りまでです。
 さて、ローマ総督フェストゥスの表敬訪問の翌日です。ヘロデ・アグリッパと妻ベルニケは、総督フェストゥスの前に出ました。するとフェストゥスの命令によって、囚人パウロがその場へ引き出されたのです。
 そこで総督フェストゥスが言いました。「アグリッパ王よ、並びにご臨席の諸君、ご覧になっているこの人物は、ユダヤ人たちがこぞって、エルサレムにおいても、また、このカイサリアの地においても、これ以上、生かしておくべきではないと、私に訴え出ている者です。しかし彼は、死にあたることは何一つしていないと私は見ているのだが、彼自身が、皇帝に上訴すると言い出したので、彼を、ローマに送ることを決めました。ところが、この男について、皇帝陛下様に書き送る、確かなものが何一つないので、私はこの男を、アグリッパ王よ、あなたの前に引き出して取り調べをした後、上申書の材料を得ようと思います。囚人を送るのに、その告訴の理由を示さないということは不合理だと思えるからです。」
 するとヘロデ・アグリッパ王は、パウロに向かってこう言いました。「それでは、お前自身のことを話しても良いぞ。」そこでパウロは、アグリッパ王に向かって弁明することになります。
 ところで、ヘロデ大王は、イエス様がベツレヘム村で生まれた時、ベツレヘム地方の二歳以下の男の子を、全部、殺させてしまった残酷な人でした。そして、ヘロデ・アンティパス王は、兄ピリポの嫁であるヘロデヤを横取りして、その不倫関係をバプテスマのヨハネに指摘されたため、ヨハネを投獄の末、殺害してしまいました。そして今、ユダヤの三代目の王様ヘロデ・アグリッパは、パウロの弁明を通して、イエス・キリストの十字架と復活に直面することになります。私たちも、人生のどこかでイエス・キリストと直面することになるのです。

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