世の光の時間です。お変わりありませんか、岩井基雄です。第二月曜日の今日は、旧約聖書のモーセの生涯から学んでみましょう。
　先月は、エジプトの命である、ナイル川が血に変わった神の奇跡、神のさばきの業を見ました。この第一の奇跡をはじめとして、神の十の奇跡とさばきがエジプトで行われますが、それらは、エジプトの民が偶像としていたものに対する神のさばきだったのです。
　第二のさばきは、エジプトでも偶像視された蛙でした。頭が蛙で体が女性の神は、ヘクトと呼ばれ、命と豊かさを象徴する偶像でした。その蛙が、エジプトのありとあらゆる場所から這い出してきたのです。呪法師と呼ばれるエジプトの魔術師たちも、同じようなことをして見せましたが、モーセを通してなされた神の業は、想像を超えるスケールでした。
　たまりかねたエジプトの王は、モーセに、この蛙を除くように願い、そうすれば神の民を出て行かせるとまで言うのです。王に対してモーセはこう語りました。「あなたのことばどおりになりますように。それは、あなたが、私たちの神、主のような方はほかにいないことを知るためです。蛙は、あなたと、あなたの家、家臣、民から離れて、ナイル川だけに残るでしょう。」旧約聖書 出エジプト記8章10節、11節
　エジプトの王や民が、聖書が語る神すなわち、すべてを創造されたまことの神を知るために、このさばきは行われました。そして神は、モーセの祈りにこたえ、多くの蛙を絶やされナイル川だけに残されましたが、一息ついたエジプトの王は、再び心をかたくなにするのです。
　第三のさばきは、ブヨという害虫でした。エジプトには害虫から人々を守る女神たちの偶像がありましたが、彼らはエジプトを守りませんでした。また王の呪法師たちも同じようにしようとしましたが、できなかったのです。彼らは王にこう言いました。「これは神の指です」と。天地万物を創造された神様でなければこのことはできないと、呪法師たちも証言したのです。そこに神様の目的がありました。
　人生の一つ一つの出来事の中で、あなたがすべてを創造された神様をみとめ、神を知り、まことの神は、この方しかいないと知ることこそ、そこにあなたも招かれ、そしてそこにあなたの祝福があるのです。あなたも神様とともに歩んで行きませんか。