モアブを回復させる

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.08.26
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] エレミヤ書 48章47節
放送日
2020.08.26

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。エレミヤ書48章47節から、「モアブを回復させる」と題して、メッセージをお伝えいたします。
 「しかし終わりの日に、わたしはモアブを回復させる。?主のことば。ここまでがモアブへのさばきである。」
 エレミヤは、エジプト、ペリシテとさまざまな国々に、神の警告のことばを伝えてきました。48章は、モアブに対する神の警告のことばです。モアブは、民族的に創世記に出てくるアブラハムの甥ロトの子孫ですから、イスラエルとは非常に近い関係にあります。しかしモアブは、それほどイスラエルに友好的な民族ではありませんでした。彼らはしばしばイスラエルに好戦的で、二国間には争いが絶えなかったのです。
 そのモアブに、警告のことばが語られています。その警告のことばは長いですね。ですから、エレミヤ書には希望を与えることばもありますが、どうもこういうさばきのことばが続くと、なんとなく早く読み飛ばして、先へ進みたいような気もしてきます。けれども、少し忍耐をもって読み続けたいところです。というのは、聖書のメッセージは単純ですが、いつも核心をついたことを語っているからです。
 モアブがなぜ、神の警告を受けたのか、それは、人々の拝金主義、物質主義的な生き方のためでした。お金があること、物があることを良しとし、お金を与え、物を整えてくださる神を認めない心のためでした。人間はいつも、何も持たない裸の者で、すべては天からの授かりもので生きている者です。
しかしそんなことを忘れて「自分の力」を過信し、力のない者を見下し、奢り高ぶってしまう実に愚かな者であったりします。
 そこで神様は、警告を発せられるのですが、注意したいのは、その警告のことばにも愛情があることです。神様は、ただモアブに警告を発せられるのではなく、悔い改めた時の回復の保証も語っておられるのです。神は、正しいだけのお方ではありません。愛をもって、人の人生に関わってくださるお方です。そのような神様を大事にしたいものですね。では良き一週を祈ります。

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