悪に慣れる

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.07.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] エレミヤ書 13章23節
放送日
2020.07.22

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は、エレミヤ書13章23節から「悪に慣れる」と題して、メッセージをお伝えいたします。
 「クシュ人がその皮膚を、豹がその斑点を、変えることができるだろうか。それができるなら、悪に慣れたあなたがたも善を行うことができるだろう。」
 先週もお話ししたことですが、人間の愚かさ、罪深さは、本当に根深く、なかなか変えがたいものがあります。エレミヤはそれを、「人間が肌の色を変えられない」のと同じ、「豹がその身体の斑点模様を変えられないのと同じだ」と言っていますね。
 確かに、そのようなしつこい人間の「性(さが)」は、人様の姿を見ながら感じさせられるところですし、実際のところ、自分にすらそのような頑なな部分を感じていることがあるものですね。
 私なども、年をとってきて感じるのは、年をとればとるほどに身体も硬くなるけれども、心も固くなる。そして、自分の性質の頑なさがいよいよ目立ってきて、取り扱い難くなってくる、そのように思うときがあります。人の人格と性質は、そんなに簡単に変えることができません。それなのに、なぜ神は、悔い改めを要求されるのか。神様は、人間に無茶を言って、罪の責任を問われている気もしてきます。
 しかし、そうではありません。神様は悔い改めを求めながら、実際に、自分の心に素直になる機会も与えてくださるお方です。私たちは、自分の悪いところに気付くと、ことさら矯正しよう、正そうとします。しかしそうせずに、むしろ神様と語り合うことが大事です。不思議なことに、変わる理由が見つかれば人間は素直に行動を変えるものです。
 いつも言うことなんですが、自分の課題を神様に訴えながら、神様と良き時を過ごす。つまり、聖書通読が重要になるのはこういう時です。聖書通読は、聖書知識を吸収するためではなくて、神様のいのちに触れる機会としてあるのです。ぜひ、聖書を開いて、神様のことばに耳を傾け、神様の前に素直にさせられて、心変えられる恵みを体験していただきたいと思います。では良き一週を祈ります。

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