グンゼの創業者 波多野鶴吉 1

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.06.22
カテゴリ
人物・人生
放送日
2020.06.22

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「世の光」の時間です。お変わりありませんか、岩井基雄です。第四月曜日 は、歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、今日と来週は、 糸を紡ぐ製紙業として有名な「グンゼ」の創業者、波多野鶴吉について学んで みましょう。
波多野鶴吉は、京都府何鹿郡の羽室家の二男として生まれ、八歳で羽多野家 の養子となります。学生時代には京都で学問を講座しますが、遊興にふけり、 事業も起こしますがことごとく失敗します。養家の財産を使い果たし、失意の うちに故郷に帰るのです。羽多野家の娘、はなと結婚しますが、養家の財産を 失った失敗から、二人で羽室家に寄宿する状態でした。
故郷で小学校の教員として再出発した鶴吉は、養蚕農家の子どもが、劣悪な 環境で暮らす姿を目の当たりにします。当時、京都の繭と生糸は、品質粗悪と 酷評されていたのです。何鹿郡の養蚕業組合の組合長に就任した鶴吉は、養蚕 製糸技術者の養成に取り組んだのです。
その苦悩の日々の中、彼の心をとらえたのが聖書のことばでした。聖書が語 る神様の愛に力を受け、キリスト者として、人々と共に歩み始めました。そし て、養蚕業の振興こそが天命と悟り、郡是製紙株式会社を設立しました。社名 の郡是とは、軍の方針や方向性という意味です。鶴吉は「至誠」という言葉を 愛し、神の前にも人の前にも誠実を尽くすということを心がけたのです。鶴吉 は「良き木は良き実を結び、悪しき木は悪しき実を結ぶ」という聖書のことば から、「良い人が良い糸を作り、信用される人が信用される糸を作る」と考えま した。愛が人を動かすと考えた鶴吉は、人間尊重に立った教育を旨とし、どん な社員にも平等の教育を行っていきました。
さまざまな挫折や苦悩を通った鶴吉でしたが、神のことばである聖書に触れ、 神への信仰を与えられることを通して、本当の人生の中心は、神に喜ばれる人 を作ることだと思い、そこに使命を見出したのですね。
聖書のことば「良い木はみな良い実を結び、悪い木は悪い実を結びます。良 い木が悪い実を結ぶことはできず、また、悪い木が良い実を結ぶこともできま せん。」

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