「世の光」の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和で す。
私はとても心配症です。想定外のことがあると「もうだめだ」と思ってしま うのです。そして後になって、「恐れないでただ信じなさい」というイエス・キ リストのことばを思い出すことがあります。そのとき私は、自分が神を忘れて 恐れに心が支配されていたことに気づかされます。今日は「恐れないでただ信 じなさい。そうすれば娘は救われます。」とイエス・キリストが語られたときの 出来事についてお話しします。
会堂の責任者であったヤイロは、町の有力者でした。会堂では安息日ごとに 礼拝が献げられます。ヤイロはその責任を担っていました。そんな彼の 12 歳に なる娘が、死にそうになったのです。イエスが町に来られたことを知ったヤイ ロは、イエスのところに行き、足元にひれ伏して、自分の家に来て下さいと懇 願しました。イエスは、ヤイロと家に向かいました。
ところが、群衆が押し寄せてきてなかなか前に進めません。そのうちイエス は、立ち止まってしまわれました。そして一、人の女性に語りかけられたので す。その女性は、十二年間、病気で苦しんでいました。彼女は後ろからこっそ り、イエスの着物の房を触りました。すると彼女は病気が治ったのです。その 彼女にイエスは、「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行き なさい。」と言われたのでした。
そのときです。ヤイロの家の使いの者がやって来て、ヤイロに「娘さんが亡 くなられました。」と言ったのです。その言葉を聞いたイエスが答えて言いまし た。「恐れないで、ただ信じなさい。そうすれば、娘は救われます。」そして、 イエスは家に入り、少女の手を取って、「子よ、起きなさい。」と叫ばれました。 すると、死んでいた少女に霊が戻り、少女は起き上がりました。イエスに手遅 れということはありません。イエスは、私たちにも「恐れないで、わたしを信 じなさい」と言っておられます。