アレオパゴスでの説教 1-知られない神
- 出演者
- 板倉邦雄
- 制作
- PBA 太平洋放送協会
- 再生時間
- 5min
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- アップロード日
- 2020.06.02
- カテゴリ
- 人物・人生
- 聖書箇所
-
[新約聖書] 使徒の働き 17章
- 放送日
- 2020.06.02
アレオパゴスの評議場は、アテネのアクロポリスの丘にありました。ここで は、有識者市民による議会が開かれていました。パウロは哲学者たちによって、 この評議場に連れてこられたのです。パウロはこの評議場の真ん中に立って、 説教を始めました。使徒の働き 17 章の続きです。
「アテネのみなさん。あなたがたは、あらゆる点から、すこぶる宗教心に富 んでおられると、私は見ています。実は、私が道を通りながら、あなたがたの 拝むいろいろなものを、よく見ているうちに、『知られない神に』と刻まれた祭 壇もあるのに気がつきました。そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの を、いま知らせてあげましょう。」
ギリシャ人はあらゆる神々の祭壇を祀ってきましたが、漏れている神があっ たら大変だということで、「知られない神」の祭壇を祀ったのです。パウロはア テネの人々の熱い宗教心を認めた上で、アテネの人々が知らずに拝んでいる、 「本当は彼らが求めている神」を紹介しました。
パウロの説教は続きます。「この世界と、その中にある万物とを造った神は、 天地の主であるのですから、手で造った神殿などにはお住みになりません。ま た、何か不足でもしておられるかのように、人の手によって仕えられる必要も ないのです。その神は天地の主、キュリオスです。」
当時、「キュリオス」と言えば、ローマ皇帝を指しました。「この天地万物を 創造し、この世界を支配し、治め、処理しておられる主なる神を、人間の手で 造った神殿に閉じ込めることなどできません。また、何か不足でもしておられ るかのように、人の手の助けを借りる必要もないのです。」と語っているのです。
さて、子どもが大事に持っているおもちゃを捨てるように言っても、子ども はおもちゃを手放すことはしないでしょう。しかし、子どもの持っているおも ちゃよりも、もっと良い物を与えたら、子どもがおもちゃを、自分から手放す のではないでしょうか。あなたにとって、まことの神様よりも大事なものは何 でしょうか。来週へ続きます。
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