主は王国を震わせた
- 出演者
- 福井誠
- 制作
- PBA 太平洋放送協会
- 再生時間
- 5min
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- アップロード日
- 2020.05.27
- カテゴリ
- 人物・人生
- 聖書箇所
-
[旧約聖書] イザヤ書 23章11節
- 放送日
- 2020.05.27
「主は御手を海の上に伸ばし、王国を震わせた。主はカナンについて命令を 下し、その砦を滅ぼし尽くした。」
先週に続いて、イスラエルの周辺諸国に対する預言です。今回は、イスラエ ルの北に位置する都市、ツロに対するメッセージです。ツロは古くから海洋貿 易と工業技術で名が知られ、海洋都市として栄えていました。しかし、そこに 向かう船が、旅の途上で路頭に迷う、つまり、行き先のツロが滅ぼされて行き 先を失う、驚くような知らせを聞くようになるだろうと、イザヤは預言します。 そして、ツロが滅びることで、その都市を相手に貿易を図っていた国々も、同 じように神の裁きをというべき打撃を受けるであろうと語るのです。また神は、 そのようなツロであっても、70 年後に再びその繁栄を取り戻すと回復を約束し ていますね。
高校時代、世界史を選択し、世界の諸国家の歴史を学んだ人が多いことでし ょう。世界の歴史を学びながら、それぞれの国をリードした、有名な人物がた くさんいたことを教えられたと思います。しかし聖書は、そのような人々によ って歴史が形作られてきたのではなくて、指導者を立て、また降ろされる、目 に見えない神のわざがあると教えるのです。恐るべきは、人間社会を支配して いる、あの人でもこの人でもなく、まさに、あの人やこの人を起こしては降ろ される、目に見えない主権を持った神です。
ですから、イザヤはイスラエルの人々にツロの国の例を踏まえて、当時の国 際情勢の中で、超大国のアッシリアと安易な同盟を組まず、独立を保つことを 勧めていますね。目に見える脅威は脅威ではない、神がその脅威を許しもし、 取り除きもするのだというわけです。
信仰というのは、ある意味で、目に見えないものをしっかり見る力、そこに 賭けていく勇気を必要とするものですね。ぜひ聖書を読んで、目に見えない主 権を持った神の存在を知っていただきたいものです。では、良き一週を祈ります。
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