「世の光」の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和で す。
私は去年、心臓の手術を受けました。心臓の内側を焼く手術でしたが、わず か四日間の入院でした。体に小さな傷がつくだけで、その傷も数週間ですっか りなくなりました。
さて聖書には、イエス・キリストがさまざまな病気を癒した奇跡のことが記 されています。それらの奇跡は本当にあったことでした。そして、その奇跡は 単なる病気の治療だけではありませんでした。奇跡は、キリストが神の遣わさ れた救い主であることの印だったのです。今日は、新約聖書のルカによる福音 書の 5 章で語られている、キリストによる二つの病気の癒しの奇跡から、キリ ストがどのような救い主であるのかをお話しします。
二つの病気は、ツァラアトと中風という病気でした。ツァラアトとは、神が、 汚れているとされた皮膚の病気です。この病気にかかった人は、医者ではなく、 祭司に自分を見せなければなりませんでした。ツァラアトのある人は神の前に 出ることができず、人々からも離れて生活しなければなりませんでした。治っ た人はそれを祭司に見せて、患部が治っていれば祭司にきよいと宣言されて、 神を礼拝することができ、日常生活に戻ることができたのです。祭司はツァラ アトを治すことはできませんでした。ただ患部を診断するだけだったのです。 キリストはそのツァラアトを癒されたのです。キリストは人をきよめて、神を 礼拝できる者として下さったのです。
もう一つの病気は中風でした。これは神経が麻痺してしまう病気のことです。 中風の人が友人たちによって、キリストのところに運ばれてきました。キリス トはその人を癒されるときに、「地上で罪を赦す権威を持っていること、あなた がたが知るために」と言われました。
この二つの奇跡から、キリストが病気を癒すだけでなく、人をきよめて、神 との関係を回復することができ、人の罪を赦す権威を持っておられることがわ かります。キリストこそ、まことの救い主なのです。
明日は日曜日です。お近くのキリスト教会にいらして下さい。