「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、板倉邦雄です。今日は「死 人の復活」という題でお話ししましょう。初めに、コリント人への第一の手紙 15 章の 20 節から 22 節までを朗読します。
「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえら れました。死が一人の人を通して来たのですから、死者の復活も一人の人を通 して来るのです。アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストに あってすべての人が生かされるのです。」
まず聖書は、イエス・キリストの復活は歴史の事実であると言っています。 キリストは、眠っている死者の中から初穂として、死人の中からよみがえられ ました。初穂ですから、このイエス・キリストに繋がる穂は、死人の中から復 活するということです。イエス様は十字架で死に、墓に葬られ、「よみ」という、 死者のゆく世界に行かれ、そして、三日目に死人の中から復活されました。イ エス様を信じるすべての人々が、同じルートを辿ることになります。
次に死が、一人の人、アダムから始まりました。私たち人類の大先祖アダム が罪を犯し、堕落した懲罰として、死が私たち人類に入ってきたからです。「罪 の支払う報酬は死である」と聖書は言います。私たちは、この世に生まれたと きから死ぬ者と定められました。ある意味で、私たちは死刑を宣告された者な のです。ですから私たちは一生涯、死の恐怖の奴隷として生きているのです。
しかし死が、一人の人によって来たのですから、死人の復活も、また、一人 の人、イエス・キリストによって来なくてはならないのです。アダムにあって すべての人が死んでいるのと同じように、キリストにあってすべての人が生か されるのです。
私たちは死ぬべき者です。しかし、私たちが死人の中から復活されたイエス・ キリストを信じて繋がるとき、私たちもキリストにあって生きる者とされ、復 活の希望といのちにあずかるのです。
「罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・ イエスにおける永遠のいのちである。」と聖書は約束してくださいました。です から私たちは、死の恐怖の奴隷から解放されて、人生を自由に生きることがで きるのです。