「世の光」の時間です。お変わりありませんか、岩井基雄です。
第二月曜日の今日は、旧約聖書のモーセの生涯から「謙遜とチャレンジ」に ついて学んでみましょう。
神の民は、エジプトにおいて奴隷とされる苦しみを通りました。後に彼らを 導くことになるモーセは、ユダヤ人でありながらエジプトの王宮で育ち、最高 の教養を身につけ、力にも知恵にも自信に満ちていたことでしょう。しかしユ ダヤ人を苦しめるエジプト人を殺害し、そのことが発覚し、ミディアンの地に 逃げたモーセは、羊を飼う者として砕かれ続けました。その砕かれたモーセに こそ、神の民をエジプトから救い出す使命を神は与えられたのです。
しかしモーセはこう語りました。「ああ、わが主よ、私はことばの人ではあり ません。以前からそうでしたし、あなたがしもべに語られてからもそうです。 私は口が重く、舌が重いのです。」旧約聖書 出エジプト記4章10節
それは、砕かれたモーセの心そのものでした。しかし、主権をもつ神様はこ う語ります。「人に口をつけたのはだれか。だれが口をきけなくし、耳をふさぎ、 目を開け、また閉ざすのか。それは、わたし、主ではないか。今、行け。わた しがあなたの口とともにあって、あなたが語るべきことを教える。」旧約聖書出 エジプト記 4 章 11.12 節
ここに、私たちも聞き従うべき神様の主権が記されています。
私たちの弱さも愚かさもすべてをご存じで、なおチャレンジを与える神様の 愛と主権を知るとき、私たちもまたそれを、恵みによって受け止め応答するこ とができるからです。なおも尻込みをしたモーセでしたが、憐れみ豊かな神様 はモーセの兄アロンを示し、彼の雄弁さを用いるという助ける道を示し、既に 彼がモーセに会いに来ていることを告げたのです。モーセの弱さもすべてをご 存じの神様は、脱出の道をも備えていて下さいました。それゆえ私たちも、ど んな困難なチャレンジであっても、神様の愛に信頼し、へりくだってそれに応 答し、神様とともに進んでいくことができるのです。
聖書の言葉「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではあり ません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることは なさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてい てくださいます。」新約聖書 コリント第一の手紙10章13節
神様は、あなたにも豊かなチャレンジを与えて下さいます。