ルカの福音書9-イエスがそばにいる

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2020.01.30
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.01.30

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
 ルカの福音書読み始めました。ルカは誰かの傍らに立つ人でした。そのルカが人生をかけて傍に立ち続けていた人、それはパウロ牧師でした。パウロ牧師を捨てた人に、デマスという名前の人が出てきます。「デマスは今の世を愛し、私を捨てた」と、パウロ牧師は語ります。デマスは世を愛したのです。
 世を愛するとは一体何でしょうか。神様のことよりも大切になることができたのです。信仰を捨てることがあります。デマスは教会を離れ、教会を捨てました。パウロ牧師との関係を捨てたのです。どれほどの悲しみと、どれほどの衝撃がパウロ牧師にあったでしょうか。
 この時ルカは、パウロ牧師の深い傷を思ったでしょう。こういう時、自分を責めます。「ああ、自分のあの発言がそうさせたのかなぁ、自分の至らないあの行動があの人を傷つけたのかなぁ」理由は決してそうでなかったとしても、そのことを知っておくことができなかった自分を責めます。
 しかしルカはパウロの傍に立ち、パウロのために祈ったのです。この悲しみはイエス様の悲しみでもあります。ルカはイエス様の悲しみの傍に立っていたのです。ルカは決して有名な人ではありませんでした。しかし、イエス様が最も喜ばれるのは、ルカだけは一緒にいるというような、イエス様のそばにいてくれる信仰者です。
 私もいつの日かイエス様から、大嶋だけは私のそばにいると言われたいです。信仰者にとって最大の幸福は、死ぬまで信仰を続けることだと学生時代に聞いたことがあります。その時はピンときませんでしたが、今はよく分かります。人生で偉大なことをするよりも、称賛を浴びる人生を過ごすよりも、人生の最後までイエス様と一緒にいることを、イエス様は喜んで下さるのです。イエス様が大きな手を広げて、私たちの人生を迎えて下さる。その胸に飛び込んでいくような人生の終わりを生きる幸いを、ルカは今日私たちに教えてくれているのです。
 本来教会とは、もう私たちが一人で生きていかなくて良い場所です。教会は、自分の傍にいてくれる人があることを確認できる場所です。いつも傍に誰かがいてくれる、傍に立って下さるイエス様がおられる場所です。そのイエス様のそばに、私たちもまた傍に立ちたい。世を愛するよりも豊かな人生があるのです。ぜひあなたにも、その人生を選び取っていただきたいと思います。

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