「世の光」の時間です。私はグレースガーデンチャーチ牧師の阿部頼義です。今日はクリスマスですね。
クリスマスは、救い主イエス・キリストがお生まれになったことをお祝いする日です。実に世界には25億人ほどクリスチャンがいると言われています。これは全人口の30%、３人に1人がイエスを救い主として信仰しているのです。
なぜ、キリスト教はそれほどまでに世界中の人々の心を惹きつけるのでしょうか。その一つの答えは、イエスの私たちへの愛にあります。イエスは、天におられたのにも関わらず、私たちを苦しみから救うために、この世界に来られたと聖書には書かれています。
そうです。イエスは、試練の中を歩むあなたのために、病と闘うあなたのために、そして失望の中にいるあなたのために、この世に来られた救い主なのです。イエスは、決して遠いところでただ微笑んでいる存在ではありません。「あなたを助けたい」と居ても立っても居られない、それほどまでにあなたを大切にしているお方なのです。
先日、私は３歳になる娘、ほのか、と一緒に子供向けアニメを見ていました。そのアニメは、工場で火災が起きて、閉じ込められてしまった従業員を、ヒーローが救出するという話でした。数名の従業員が煙に巻かれて苦しそうに座り込んでいる様子が映し出されると、娘は、テレビを見ながら、少し切迫した様子でこう言いました。「ねえ！ほのちゃんとパパで助けに行こう」。私を見つめる娘の本気度を感じて、親バカですが、感心しました。こんな小さな子どもでも、「人を助けたい」「かわいそうだ」という強い思いを持っているんだなと教えられたのです。
その時、ふと私の脳裏にイエスの姿が浮かびました。救い主イエスも、この世界で苦しむ私たちを見て「かわいそうだ」と感じ、「なんとしてでも、自分が行って、助けたい」と思われたんだなあと、そんなイエスの心を身近に感じたのです。
イエスの愛は行動に移す愛です。世界中の人々がその愛に触れて心を動かされてきました。そして、その愛は、今あなたにも向けられています。イエスは、聖書を通して「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と語っているのです。このクリスマスの時、あなたに向けられたイエスの愛を知っていただきたい、そのように願います。