私は歌をもって主に感謝しよう

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.11.13
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 28篇7節
放送日
2019.11.13

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世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものです。今日も聖書を開いてまいりましょう。詩篇28篇7節から「私は歌をもって主に感謝しよう」と題してメッセージをお伝えいたします。
「主は私の力 私の盾。私の心は主に拠り頼み 私は助けられた。私の心は喜び躍り 私は歌をもって主に感謝しよう。」
 この詩篇には、「ダビデによる。」と表題がつけられていますが、実際には、ダビデがいつこれを作詩したのかは、よくわかっていません。しかしダビデが、悪者の手に陥った危機的状況にあった時、例えば、アブジャロムの謀反の時ではないかと考えられています。そのような危機的状況の中での、祈りと答えに対する感謝を言い表すものとなっていますね。
 まずダビデは、「主よ、私はあなたを呼び求めます。わが岩よ どうか私に耳を閉ざさないでください。私に沈黙しないでください。私が 穴に下る者どもと同じされないように。」と、神に助けを求めて叫んでいます。実際に、神が正しいものと悪者を区別されること、そして神が、悪に報復してくださることを求めています。神にそっぽを向かれたら、私は死ぬしかない。何の望みもない。実に率直な訴えです。ダビデの必死な思いが伝わってきますね。
 それが、6節から調子はガラッと変化します。ダビデの心には、感謝と喜びがあふれているのです。神は、彼の祈りに何らかの形で応じたのでしょう。それが祈りの最中に起こったことなのか、あるいは、祈った後で、6節の続きは、後の付け加えなのかはわかりません。いずれにせよ、この詩篇は、いついかなる時もあきらめず、あるがまま事実を神に訴え、助けを叫び求めることを励ましています。子どもが親に願うことがあたりまえのように、私たちも神にためらわず声を上げたいものです。
 またこの祈りは、個人的な祈りで終わらず、一国の王の祈りとして終わっていることにも注目しましょう。自分と同じ苦難や境遇にあるものへの労わりのある祈りに教えられます。苦しい時は、自分だけが苦しいと思いやすいものですが、そうではないのです。隣人のためにも深く祈りたいものです。では、良き一週を祈ります。

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