あなたをひとみのように

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.12.30
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 103篇2節
[旧約聖書] 申命記 32章10節
放送日
2025.12.30

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか。関根弘興です。
旧約聖書詩篇103篇2節に「わがたましいよ 主をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな」と書かれています。ということは、私たちの人生において忘れていいことと、忘れてはいけない、忘れるな、と命じられていることがあるということですね。
ところで、旧約聖書を読むと、何度も「忘れるな」と命じられている歴史的な出来事がありました。それは、エジプトで奴隷生活を強いられていたイスラエルの民を神様が奇跡的な方法によってエジプトを脱出させてくださったという出来事です。その旅は、まさに奇跡の連続でした。なぜならエジプトから脱出することは容易なことではなかったからです。そして、その旅は荒野を旅するもので、すぐに足りないものがでてくるわけです。すると神様は、水を湧き出させ、毎朝マナという食べ物を与えてくださいました。また、昼は暑さをしのぐ雲の柱、夜は周りを照らす火の柱をもって彼らを守り、導いてくださったと記されています。しかし、民は、神様の守りを最初は感謝するのですが、すぐに忘れてしまい、出てくるのは愚痴と不平不満ばかりになっていきました。
困難に直面すると、「ああ、こんなことなら、エジプトにいたほうがましだ!」と叫びはじめました。そして挙げ句の果てには、数々の奇跡を通して彼らを守り支えてくださった神様を信頼せずに、勝手に金で作った子牛の像を拝むことさえしたのです。しかし、神様は、そんな彼らを忍耐深く、教え、さとし、決して忘れることはありませんでした。モーセは長い荒野の旅の最後に、こう語っています。「主は(神様は)荒野の地で、荒涼とした荒れ地で彼を見つけ、これを抱き、世話をし、ご自分の瞳のように守られた」と。
今年、ある方はまるで荒野のような無味乾燥した一年を過ごしたと感じているかもしれません。私たちは、困難に直面すると、すぐに主の恵みを忘れてしまいやすい弱い者です。でも知ってください。私たちの神様は、そんなひとりひとりを見放すことなく、あなたをひとみのように大切にしてくださると約束しています。これ以上の安心はないではありませんか。

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