人間関係の秘訣は耳

出演者
黒木昭江
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.11.10
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヤコブの手紙 1章19節
放送日
2025.11.10

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「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けします。
悩みごとランキングの第一位は、いつの時代も人間関係です。
そこで今週は、聖書が伝える、良い人間関係の秘訣をご紹介していきます。
今日、ご紹介する聖書のことばは、新約聖書ヤコブの手紙1章19節「人はだれでも、聞くのに早く、語るのに遅く、怒るのに遅くありなさい」
人間の身体の中で、耳はとても謙遜な部分だと思いませんか。口はしばしば自己主張が過剰になり、目も場合によっては視線で相手を威嚇することがあります。しかし耳はひたすら、相手を受け入れます。聖書は、人との関係において、この耳をフルに働かせるように勧めるのです。
私が若い頃、通っていた教会に、ある高齢の女性がいましたが、その方は、人の話をよく聞く方で、多くの人に慕われていました。私もその方のおかげで、どれほど励まされたか知れません。
「語るのに遅く、聞くのに早い」、これは良い人間関係を築く最大のポイントではないでしょうか。
もしかしたら、「ずっと聞いているばかりだとストレスが溜まる」と思われるかもしれません。とくに、先ほどご紹介した聖書のことばは、「怒るのに遅くありなさい」とも記されています。つまり、自分を怒らせるような相手との人間関係の中においても、語るよりもまず耳を傾けなさいと教えられているのです。
ところで、聖書は、単に処世術の知恵を教えているわけではありません。聖書が伝えたいのは私たちを守り導く神の愛です。
語るより耳を傾ける、怒りたくなってもまず耳を傾ける、それが出来るのは、私たちの怒りや痛みを全部理解してくださる神様がいるからです。
神様こそ、私たちの語ることばを否定せず、全部聞いてくださるお方です。そして、その思いを受けとめ、心の傷を癒してくださいます。
その神様を味方にして、相手と向き合うとき、私たちは心に余裕ができて、相手の語ることに耳を傾けることができるようになるのです。

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