神が彼らを捨てられた

出演者
羽鳥頼和
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.09.30
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] エレミヤ書 6章
放送日
2025.09.30

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「世の光」の時間です。お聞きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
今週は、旧約聖書のエレミヤ書からお話しをしています。エレミヤは、およそ2700年前の中東にあったユダの国で活動をした預言者です。預言者は、神のことばを預かって語る人です。聖書の神は、これまでずっと羊飼いのように人々を守り、養い、導いてこられました。ところが当時の人々は、その神を信頼せず、異教の神々や世俗国家の力に頼って、神の言われることを聞かず、神から離れてしまったのです。
今日は、エレミヤ書の6章の後半からお話しをします。人々の罪と悪に対して怒っておられる神は、彼らにわざわいをもたらすことを宣告されました。そのわざわいとは、外国からの侵略です。外国が、侵略してきて国が滅びてしまうのです。
神によって国が滅ぼされるのを見て、周辺の外国人たちは「神は彼らを捨てられた。彼らは捨てられた銀と呼ばれる」といいます。捨てられた銀とは、銀の精錬と関係している表現です。採掘された銀には不純物が含まれています。そこで銀を純度の高いものにするために、銀を高温で熱することによって不純物を取り除きます。そのとき、不純物を取り除けない銀は、捨ててしまったのです。人は、銀のように価値がある者だったのです。しかし、不純物である罪と悪が入り込んでしまいました。神は人々の罪と悪を取り除こうとされましたが、人々は、自分の罪と悪を悔い改めなかったのです。
それで、外国人たちは「彼らは神に捨てられた」というのです。
しかし、本当は、神は彼らを完全に捨ててしまったのではありません。
神ご自身は、旧約聖書の別の書のホセア書で人々にこう言われています。
「・・・どうしてあなたを見捨てることができるだろうか。・・・わたしの心はわたしのうちで沸き返り、わたしはあわれみで胸が熱くなっている」
人を懲らしめる神は、熱いあわれみの心をもって、人々を悔い改めに導き、救おうとしておられるのです。

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