「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。
「聖徒の選びと堅忍（けんにん）」という題でお話ししましょう。今日は、キリスト教の大切な教理の1つである「聖徒の選びと堅忍」についてお話しします。聖徒とは、英語のstudentの生徒ではなく、saintの聖徒です。イエス・キリストを信じて従うすべての人を聖書は聖徒と呼んでいます。堅忍とは、堅く忍ぶと書きます。ヨハネの福音書10章26節～30節です。
さて、イエス様は自分を受け入れ、信じ従おうとしない人々に向かってこう言われました。「あなた方がわたしを信じないのは、わたしの羊ではないからである。わたしの羊はわたしの声に聞き従う。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしについて来る。」ここに、父なる神様によるキリストにある「選び」が語られているのではないでしょうか。この世界には、キリストの羊として、キリストに知られ、キリストに選ばれた羊がいるということです。聖書はこう語ります。「神はわたしたちを祝福し、み前にきよく傷のないものとなるようにと、天地の造られる前から、キリストにあってわたしたちを選んでくださった。」口語訳聖書エペソ人への手紙1章４節です。また、イエス様も弟子たちにこう言われました。「あなた方がわたしを選んだのではなく、わたしがあなた方を選んだのである。」
続けてイエス様は、「聖徒の堅忍」についてこう教えられました。「わたしは彼らに永遠のいのちを与える。だから、彼らはいつまでも滅びることがなく、また彼らをわたしの手から奪い去る者はない。」キリストに選ばれた羊は、羊飼いであるキリストが守り保護してくださるのです。良い羊飼いは、羊のためにいのちさえも捨ててくださいます。狼やライオンの攻撃から守ってくださるのです。迷った時には探して連れ戻してくださいます。だから、羊たちは「いつまでも滅びることがなく、また彼らをキリストの手から奪い去る者はいない」のです。
これを、「聖徒の堅忍」と呼んでいます。父なる神様がイエス・キリストによって選んだ人々を、どんなことがありましても、堅く守り続け、滅びることなく永遠のいのちをお与えになるという約束です。私たちは不沈空母であるイエス号に乗っているのです。空母の甲板で転ぶことがあっても、決して海に落ちることはありません。