「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。
今日は「信仰は聞くことに始まる」という題でお話ししましょう。私がキリスト信徒になろうと決心した動機を今日はお話ししたいと思っています。2つあります。1つは聖書の話を聞いたこと、2つ目は同級生たちの生き方でした。ヨハネの福音書10章22節～25節です。
さて、エルサレムの神殿では宮きよめの祭が行なわれていました。時は冬でした。イエス様は神殿の境内にあるソロモンの廊下を歩いておられました。するとユダヤ人たちがイエス様を取り囲んで言いました。「先生、いつまで私たちを不安のままにしておくのですか。あなたがキリスト、救世主であるなら、そうだとはっきり言っていただきたいのです。」イエス様は彼らに答えられました。「わたしは話したが、あなた方は信じようとはしなかった。わたしの父である神の名によってしているすべてのわざが、わたしがキリスト、救世主であることを証ししているではないか。」
イエス様は、ユダヤ人たちに自分がキリスト、救世主であることを2つのことで証明し、彼らが信じることができるようにしてくださいました。1つは、イエス様の語る神のことばと教えを聞くことです。もう1つは、イエス様のわざ、すなわちイエス様の働きです。イエス様の働きを人々は見てきました。このヨハネの福音書の中でも、結婚式で水をぶどう酒に変えました。38年間病気で苦しみ悩む人を治しました。5つのパンと2匹の魚で5千人以上の人々を養いました。そして、生まれつきの目の見えない人の目を開けたではありませんか。
私が18歳の高校3年生の春にキリストを信じてキリスト信徒になろうと決心した動機は、1つはイエス・キリストのことばと教えです。高校2年生の秋から、高校生だけの聖書クラブに週1回通いました。毎週日曜日には教会へ通い、そこで神とキリストのことばと教えを聞きました。もちろん毎日聖書も読み、祈りました。「信仰は聞くことによる、すなわち聞くことに始まるのであり、聞くことはキリストのことばからくるのである」と聖書に書いてある通りです。そして、もう1つの動機は、私と同じ高校生なのに、クラブの仲間たちはどうしてこのような優しさと笑顔をもって私に接することができるのか、私も彼らのようになりたい。この2つの動機によって、私はキリスト信徒になりました。