「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。今週は聖書のルカ福音書8章から、長血という女性特有の病気にかかった女性の病が癒やされた箇所を学んでいます。群衆にまぎれて、隠れるようにしてイエス様の衣の裾に触れた彼女がイエス様の前に出てくるのをイエス様は待たれました。そして「隠れられない」と分かった彼女は自分のしたことをイエス様の前で申し上げたのです。
するとイエス様は彼女に言われました。「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」イエス様の衣の裾に触れたらどんな病気でも治るなど、聖書のどこにも書いてはありません。彼女以外にそんなことをして、癒やされた事例もここまでありませんでした。ただただ彼女の思い込みの信仰でした。
しかし彼女の思い込みをイエス様は「あなたの信仰」と呼んでくださったのです。その行動を、そしてイエス様の前に進み出て、事の次第をお伝えした告白を、彼女の信仰の告白だと受け入れてくださったのです。
私の信仰もそうです。どれだけ拙い信仰でしょうか。だらしない信仰です。しかしそれでもイエス様は「あなたの信仰」と、私のイエス様に向かっていく思いを「信仰」と呼んでくださるのです。
時折「きちんと信じてからじゃないと洗礼は受けられない」と思い込んでおられる方がおられます。しかし「きちんと信じる」など、不完全な人間には誰も出来ません。「きちんとしていないまま」だけれども、イエス様が私の罪のために死んでくださったことは分かる。そしてその十字架の死をありがたいと思う。このまま信じ続けていけるかどうかわからないけれども「信じたい」と願うあなたのその思いを、イエス様は「あなたの信仰があなたを救ったのです」と言ってくださるのです。
そして「安心していきなさい」と言ってくださるのです。「この先もわたしがあなたと一緒に歩いていくから安心しなさい。大丈夫だ。だから拙いままでいい。自分の思い込みかもしれないと思ったままでいい」「わたしを信じて欲しい」今日、イエス様は彼女の信仰を「あなたの信仰」と呼んでくださったように、あなたにもその信仰を求めておられます。