嘆くことの大切さ

出演者
阿部頼義
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 眠れないとき

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アップロード日
2025.05.13
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 34篇17節
放送日
2025.05.13

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「世の光」の時間です。私は、神奈川県海老名市にあるグレースガーデンチャーチ牧師の阿部頼義です。今日は「嘆くことの大切さ」というテーマで聖書からメッセージをお届けします。
ある心理カウンセラーが、「現代社会は時間の流れがはやく、時間をかけて嘆くことがおろそかにされているように感じる」と言っていました。自分自身に当てはめて考えてみても、確かに、忙しさを言い訳に自分の感情をグッと心の奥に押し込めて平静を装ってしまうことがあるなと思います。それに、嘆くことや感情を表に出すことへの抵抗感のようなものさえあるなと感じます。皆さんはいかがでしょうか。
意外かもしれませんが、聖書を見ると、歴史に名を残すような人物たちの「嘆き」が収録されています。しかも、キリスト教の中心人物であり、救い主とされるイエスもその1人なのです。それはゲッセマネの祈りとして新約聖書に収録されています。
ゲッセマネの祈りとは、イエスが十字架にかかる前夜、その苦難を前にして嘆いた祈りです。その時イエスに課された苦難とは、人類の罪を背負い、その身代わりとなり十字架にかかるというものでした。
聖書にはイエスの汗が血の滴のように地に落ちたと表現されています。それほど、イエスは苦しまれたのです。イエスは、嘆きの後で、自分の運命を父なる神に委ね、十字架へと進むことになります。
結局、祈りは聞かれず、イエスは十字架で死なれました。助けるものはいなく、3年間一緒に生活してきた弟子たちさえも逃げていきました。イエスは肉体的な苦しみだけでなく、精神的な苦痛を味わわれたのです。
しかし、話はそれで終わりませんでした。神はイエスに新たないのちを与えられ、3日目に復活させたのです。それだけでなく、イエスを救い主と信じる人々にも、同じように新しいいのちを与えると約束されたのです。
このように、神は私たちの嘆きを聞いてくださり、思ってもいない解決を与えてくださる方なのです。
皆さんの人生の中でも、抱えている問題が大きくて、前に進めないように思える時があると思います。そんな時は、少し立ち止まり、自分の感情を神に祈ってみてください。ああ、もうダメかもしれないと嘆くようなことがあっても、神に祈る時、イエスを死から復活させた神の力が、私たちを、もう一度立ち直らせてくださるのです。

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