「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか？原田憲夫です。
今日は新約聖書ルカの福音書19章から救い主イエス・キリストが「インマヌエル＝神がともにおられる」ことを実際に示した場面に、心を向けたいと思います。
紀元一世紀、聖書の舞台となったユダヤ、今のパレスチナ地方はローマ帝国に支配されていました。当時、ローマの権威を傘に、取り立てる税に上乗せをし、私腹を肥やしていた取税人と呼ばれる人がいました。ユダヤの人々から罪人と軽蔑されていました。
ところで、都エルサレムに通じるエリコの町に、ザアカイという取税人のかしらで金持ちがいました。そのザアカイは、救い主がエリコの町を通ると聞いて、一目見ようとしたのですが、背が低かったので群衆にさえぎられ、見ることができません。そこで突拍子もない行動に出ます。なんといちじく桑の木に登ったのです。しかし実は、この時のザアカイは、これまでの人生に決着をつけたいと、救い主を捜していたのです。
さて、救い主イエスはいちじく桑の木の下に来ると、上を見上げ、ザアカイに呼びかけます。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることにしているから」
ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えます。しかしそこにいた人々は、イエスを批判します。「あの人は罪人のところに行って客となった」と。ところがこの嫌な雰囲気の場面でザアカイはすっと立ち、救い主イエスにこう言い出したのです。「主よ、ご覧ください。私は財産の半分を貧しい人たちに施します。だれかから脅し取った物があれば、四倍にして返します」当時、賠償は二倍でも十分でしたから、このザアカイの決心の大きさはどれほどだったことでしょう！
救い主イエスはザアカイに言います。「今日、救いがこの家に来ました。…人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです」このとき救い主イエスは、ザアカイを罪の束縛、重荷から解放したのです。
いかがですか？救い主イエスは今日、あなたにも「急いで降りて来なさい」と呼びかけています！あなたが今までの人生に決着をつけたいと願っているのでしたら、この呼びかけに応え、救い主イエスを心に迎えてください。心に抱えてきた重荷から解放され、神がともにおられる清々しい世界があなたの前に開かれるでしょう！