愛は『無駄』と思えることの中にある

出演者
齋藤航大
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 一歩踏み出したいとき
  • HAPPY

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アップロード日
2024.10.31
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マルコの福音書 14章3~9節
放送日
2024.10.31

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「世の光」の時間です。本日は山形県酒田市にある酒田キリスト教会の副牧師、齋藤航大がお話しします。
 「正義のヒーローの本質は『余計なお世話』である」。これは某人気ヒーローアニメに登場する一番強く、誰からも慕われているあるヒーローキャラクターがひよっこヒーローである主人公に伝えたことばです。このことばを聞いて、ある聖書の場面を思い出しました。
ある女性が宴会の席で、イエス・キリストの頭に高価な香油を注いだところ、周囲からブーイングを受けたというエピソードがあります。宴会のゲストの頭の上に油を注ぐというのは当時の慣習として存在しましたが、問題だったのはその香油は海外輸入品で、当時のイスラエル人の年収分の価値があるものでした。これをたった一度きりで使い切ってしまったことが、周りの目には良く映らなかったそうです。その女性の行動を見て、周囲の人々はこれを無駄遣いだと批判しました。しかしイエスは彼女をかばい、こう言いました。「なぜ困らせるのですか。わたしのために、良いことをしてくれたのです」それは彼女がそこまでしてもイエスをもてなしたいという思い、その親切、愛情をしかと受け止められたからでした。彼女の取った行動は今でも多くのイエスを信じる人々から称賛されています。
イエス・キリストというお方は、すべての物事を合理的に、効率的にはお考えにならないようです。その一方で私たちの社会では、あらゆる物事を合理的、効率的に考えるように求められています。そのために、例えば、道に落ちているゴミを拾うのをためらったり、困っている人を見て見ぬふりをしたり、そんな経験はありませんか?
私たちの日常生活でも、効率や合理性だけでなく、あの女性のような愛のある行動が重要です。たとえそれが「余計なお世話」に見えても、そんな小さな親切が、誰かの人生を大きく変えるかもしれません。私たちはイエス・キリストを知ることで、人を喜ばせ、自分も幸せになる「愛の秘訣」を学ぶことができます。あなたも誰かに愛されるからこそ、今日も生きていこうと思えるのではないでしょうか。
イエス・キリストはあなたを愛しており、私たちが互いに愛しあって生きる喜びを聖書の中から見出されることを願っています。

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