律法を行う者は一人もない

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき

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アップロード日
2024.08.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 7章19~20節
放送日
2024.08.22

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。
今日は「律法を行う者は一人もない」という題でお話しましょう。律法とは、神様から与えられた法律です。一般に法律とは私たち人間が作った法律ですね。世界の法律の基礎にモーセの律法が用いられているようです。今日は、モーセの律法を与えられているのに一人もその律法を守ろうとしないことを批難するイエス様のことばです。ヨハネの福音書7章19節からです。
 さて、イエス様のユダヤ人たちに対する批難のことばが続きます。「モーセはあなたがたに律法を与えたではないか。それなのに、あなたがたのうちには、その律法を行う人が一人もない。あなたがたは、なぜわたしを殺そうと思っているのか」イエス様の教えに対し、「この人は正式な学問をしていないのに、モーセの律法の知識をどこで学んだのだ」と人々は批難していましたね。批難している人々は正式にモーセの律法を学んだ人々でしょう。しかしながら、素晴らしいモーセの十戒は「絵に描いた餅」であり、何の役にも立ちませんでした。「あなたがたのうちには、モーセの十戒を行う者が一人もいない」と彼らはイエス様に批難されていたのです。なぜなら、目の前にいる神の子イエス様を殺そうと思っていたからです。あなたは殺してはならない、とはモーセの十戒の第6番目の戒めです。人を憎んで殺そうと思う人はすでにこの六戒だけではなく、十戒すべてを破っているのです。飲み水に一滴の青酸カリが入れば、飲み水全体を飲むことはできないのです。
 さて、翻って、私たちも神の律法をおかしているのではないでしょうか。「罪とは、不法である」と聖書は規定しています。ですから、私たちも神の律法を破る罪人です。神の律法の代表であるモーセの十戒は、3つの領域すなわち分野の罪をおかしてはならないように命じています。まず、法律的な罪です。「殺すな」「盗むな」「偽証するな」。次に、道徳的な罪です。「父と母を敬え」「不品行をするな」「人のものを貪るな」。そして、3つ目は宗教的な罪です。「偶像を崇拝するな」であります。私たちもこの3つの領域で罪をおかす罪人ではないでしょうか。「律法を行う者は一人もない」のであります。私たちは、神に対しても、人に対しても、そして自分に対しても罪深い者なのですね。

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