カインのその後-1-

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.07.08
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 4章17節
放送日
2024.07.08

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか?関根弘興です。
旧約聖書の創世記をいま読んでいます。この世界の誕生、そして人間の誕生、そして神様に背を向けてしまった人の姿が描かれています。本来、人は、神様により頼み、神様の支えと助けの中で生きていく存在として形造られました。しかし、人は、神のようになりたいという高慢な思いを持ち、結局神様が備えてくださった園から離れざるを得なくなり、生きていくことになったのです。しかし、それはこれまで経験しなかった苦悩と苦労が続いていきました。最初の人アダムとエバにカインが生まれ、次にアベルが生まれました。しかし、なんとカインが弟のアベルを殺してしまうという大事件が起こったのです。その結果、カインは、住み慣れた土地から離れざるをえなくなり、今度は、誰かが自分を殺すのではないかという恐れをいだきながら、地上をさまようさすらい人になってしまいました。カインのその後はどうなったのでしょう。
創世記4章17節に「カインはその妻を知った。彼女は身ごもってエノクを産んだ」と記されています。私が中学生の時、同級生の中で成績の大変良い友だちが、こう言ってきました。「おい、関根、俺も聖書を読んだぞ。でもな、あれはデタラメだ。創世記4章を読んでみろよ。最初の人はアダムとエバだろう。そして、カインとアベルが生まれたけど、アベルはカインに殺されてしまったわけじゃん。だから、その時点では、アダムとエバとカインの3人しかいないわけだよね。それなのに、なんでカインは結婚できちゃうわけ?誰と結婚したんだよ。創世記はさ、でたらめなんじゃないの」そう言ってきたのです。あなたは、どう思いますか。創世記を記した人が、中学生でも指摘できるような誰にでもわかる初歩的なミスを犯したということなのでしょうか。または、これは単なる神話やおとぎ話に過ぎないのでしょうか。しかし、もし聖書がその程度の書物なら、なぜこれほどまでに大きな影響力を持ち続けているのでしょう。カインの妻がどこから来たのかということについて、聖書は何も説明していません。それは、カインが誰を妻にしたかということよりも、カインがその後どのような歩みをしたかということのほうが大切なテーマ、主題となっているからです。カインのその後を記録することによって、聖書は、人としての生き方やあり方を教えようとしているわけですね。次回はそのことを見ていきましょう。

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