愛の衣

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.05.02
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 3章
放送日
2024.05.02

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか?関根弘興です。
神様は、人を、エデンの園に住まわせました。しかし、人は「園の中央にある善悪の知識の木から、食べてはならない。」という神様の命令を無視し、その実を食べてしまいました。結局彼らは、エデンの園を追放されてしまいました。
エデンの園から追放されたことは、人の側からすれば、「自分こそがすべての基準だ」という価値判断の中で生きていく道を選んだということでもありました。あたかも自分の力ですべてを成し遂げることができるかのような錯覚の中で生きていこうとする道を選んだとも言えるのです。しかし、そこに待っていた現実は、厳しいものでした。しかし、そんな彼らに対して、神様は、「わかった。それでは、自分たちの好き勝手にしなさい。もう知らん!」とそっぽを向かれてしまったでしょうか。そうではありませんでした。それどころか、神様は、彼らに将来の希望を与えてくださいました。神様は、誘惑者であるサタンに対してこう宣告されました。「わたしは敵意を、おまえと女の間に、おまえの子孫と女の子孫の間に置く。彼はおまえの頭を打ち、おまえは彼のかかとを打つ。」と。これは、女から生まれる子孫の一人が、サタンの頭を踏み砕いて滅ぼすという宣言です。つまり、将来、人の子孫の中から、救い主が誕生し、救い主が、サタンにかかとをかみつかれて苦しむけれど、最終的にサタンの頭を踏みつけてサタンに打ち勝つのだという約束です。救い主の約束ですよね。神様は、人をエデンの園から追い出されましたが、それと同時に救いの計画を始めておられるのです。そして、園を出ていく二人に対して、神様は、なんと皮の衣を作り、着せてくださったと書かれています。これから厳しい生活を経験する彼らのために、神様は、その体を守り保護する衣を着せてくださったのです。考えてみてください。この衣は、皮で作られました。ということは、この衣が作られるために、動物のいのちが犠牲になったということです。つまり、皮の衣は、人が神のようになろうとした結果、人の罪の恥を覆うために動物のいのちが犠牲になったということを象徴的に示しているのです。神様は、決して人を見捨てて「もう知らん」とそっぽを向かれる方ではありません。愛の衣をちゃんと用意してくださっていたのです。

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