見よ、この人を

出演者
関根弘興
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき
  • イースター

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アップロード日
2024.03.26
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 23章
放送日
2024.03.26

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
今週はイエス・キリストがどうして十字架につけられたのか、そのことを覚える受難週を迎えています。
イエス様は罪を犯したことも、その口に何の偽りもないお方でした。しかし、当時の宗教指導者たちのねたみによって逮捕され、でっちあげの裁判が行われ、むごたらしい十字架刑に処するためにエルサレムに赴任していたローマ総督ピラトのもとにイエス様は連れ出されたのです。しかし、ピラトはローマの法律に照らし合わせてもイエス様を死刑にする罪を見つけることが出来ませんでした。そこで、ピラトが思いついたのは、恩赦という方法でした。当時ユダヤ最大の祭りであった過越の祭りには囚人をひとり赦免する習慣がありました。ピラトは「当時有名な凶悪犯であったバラバとイエスとどちらを釈放してほしいのか」と集まっていた群衆に問いかけたのです。
すると、なんとピラトの思惑とは反対に当時の宗教指導者達は群衆を説きつけて、「バラバを解放しろ、イエスを死刑に」と叫ばせました。そこで、ピラトは、また考えました。「そうだ、このイエスを痛めつけ、その惨めな姿を群衆にさらすことをすれば、さすがに訴えを取り下げるだろう」そう考えたのです。救い主と言っている男の威厳をズタズタにしてしまえば、訴え出た人たちも満足して無理な要求を引っ込めるのではないか、そう考えたわけです。
そこで、兵士たちに命じてイエス様をむちで打たせました。そして、いばらで編んだ冠をイエス様の頭にかぶせたのです。イエス様の頭にはとげは刺さり、血が流れ出てきました。そして、イエス様は紫色の着物を着せられ「ユダヤ人の王様、ばんざい」とあざけられました。総督ピラトは、むち打たれ、頭から血を流す惨めなイエス様を群衆の前に連れ出し、こう言いました。「見よ、この人を」と。
しかし、宗教指導者や群衆は、「この男は見るに値しない男だ!葬り去られるべき男だ!十字架につけよ」と激しく叫び続けたのです。そして、ついに、ピラトは、イエス様を十字架につけるため彼らに引き渡してしまいました。そして、イエス様はゴルゴタと呼ばれる丘の上でむごたらしい十字架につけられていくのです。あなたは、「見よ、この人を」と問われたとき、イエス様の何を見ますか。
聖書は、「イエス・キリストこそ、まったく罪を見いだすことの出来ない罪なき方であり、あなたがたの王である。だからこのイエスを見なさい」と語りかけているのです。

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