恵みのみによって~宗教改革記念③~

出演者
岩井基雄
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2023.11.01
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ローマ人への手紙 3章23、24節
[新約聖書] エペソ人への手紙 2章4、5節
放送日
2023.11.01

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「世の光」の時間です。お元気ですか。岩井基雄です。
今週は昨日祝われた宗教改革記念日を覚えて、宗教改革の大切な5つのソラを1つずつ学んでいます。
ソラとはラテン語で「~のみ」という意味で、聖書のみ、信仰のみ、恵みのみ、キリストのみ、神の栄光のみの5つです。今日は「恵みのみ(ソラ・グラティア)」です。
恵みとは、受けるに値しない者が、神からのあわれみと愛を一方的に受けることで、無条件に与えられる神の慈しみのことです。
「恵みによってのみ人は救われる」という教えはカトリック教会から激しく攻撃されました。それはカトリック教会が救いは神と人が協力して働いて成り立つと教えていたからです。神の恵みに加える人間の業こそ教会の秩序を保つゆえに、「恵みのみによる救い」の教えは教会に混乱と無秩序を生むと考えたのです。
しかし、マルチン・ルターの心には次の聖書のことばが響いていました。「すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いを通して、価なしに義と認められるからです」新約聖書ローマ人への手紙3章23~24節
罪深い人間の業が人を救うことはできず、ただ神の一方的な愛と恵みによって人は救われること。神の御子キリスト・イエスが私たちのために贖いの業を行い、すなわち私たちの罪の裁きを身代わりに十字架で受けてくださったゆえに、どんな罪人も自分で犠牲を払うことなく罪が赦されることを聖書は語っているとルターは確信したのです。
ルターは、神の恵みによる具体的な愛についてこう語りました。神の恵みは私たちに耳を傾け、私たちを導き、動かし、変わらせる、人の中にすべてを働かせ、感じさせ、経験させるものであると神の恵みがどれほど具体的に私たちの心に働き、救いに導くかをルターは語り続けたのです。
聖書のことば「しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、背きの中に死んでいた私たちを、キリストとともに生かしてくださいました。あなたがたが救われたのは恵みによるのです」新約聖書エペソ人への手紙2章4~5節

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