赦された女

出演者
山本博之(日本キリスト教団 如鷲教会 牧師)
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2023.10.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 7章47節
放送日
2023.10.24

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「世の光」の時間です。福井県福井市にある、日本キリスト教団如鷲教会の牧師、山本博之です。
ルカによる福音書7章47節を新共同訳の聖書でお読みします。
「だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示した愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない」
ユダヤ教の一派であるファリサイ派は、律法を教え、生活の中で教えを実践していたので、かつては民衆の尊敬を集めていました。しかし、イエスの時代の彼らの信仰は律法を教えるだけの不誠実なものとなっていたために、民衆の心は彼らから離れていました。
ある時、ファリサイ派のシモンという男が、イエスを食事に招きました。彼は民衆の人気を独占していたイエスを家に招くことで、自分の評判を高めようと考えていました。そこに一人の罪深い女がイエスのもとに来て、泣きながら涙でイエスの足を濡らし、髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗りました。当時、香油は非常に高価で、ユダヤの娘たちは自分の結婚のために少しずつそれを溜めていた、とても大切な宝物でした。「罪深い」と言われていた女がファリサイ派の家に入ることは大変勇気のいることでした。女は以前にイエスに赦してもらったことへの深い感謝と尊敬の思いがあり、どうしても、イエスに最高の礼拝をささげたくてここに来たのです。シモンは女の行動を見て、イエスはこの女が罪深い人間であることがわからないのだろうかと思いました。すると、イエスは「シモン、あなたに言いたいことがある」と語り掛け、たとえを用いて、シモン自身もこの女と同じ罪人であることに気付くように語られました。そして、先ほどお読みしたことばを語られたのです。イエスはシモンの行為が偽善であるとご存じでしたが、シモンも神の国に招かれている者であり、彼が神の愛に触れることを心から願って、食事の席に着かれたのです。
あなたも、神に招かれています。日曜日はお近くの教会にいらしてみませんか。あなたのお越しをお待ちしております。

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