ルカの福音書 136

出演者
大嶋重徳(鳩ケ谷福音自由教会 牧師)
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2023.10.11
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2023.10.11

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
ルカ福音書でイエス様は「あなたの敵を愛しなさい」と語られました。「世界の敵」ではありません。「あなたの敵」です。あなたの敵とは、あなたの近くにいて、あなたにとって無視することの出来ない存在です。なぜかあなたを嫌ってくる人です。そんな相手の憎しみの感情を前にすると、こちらにも「嫌いだ」という感情が湧き上がってきます。そして互いに「嫌だな」という感情が習慣化していく。到底好きになることなど出来ません。
しかし、ここでイエス様は「あなたの敵を好きになりなさい」とは言われませんでした。私たちは「愛する」と「好き」という感情を混同しやすいものです。「嫌い」な人を「好き」になるというのは確かに難しいことでしょう。しかし、愛は感情ではなく意志です。愛とは「好き嫌い」の感情に根拠を置くのではなく、「愛する」という意志に基づいて、愛することを決断せよとイエス様はおっしゃるのです。
イエス様は「自分を愛する者を愛したからといって、あなたがたに何の良いところがあるでしょう」と言われました。自分を愛してくれる「愛しやすい」人だけ愛するというのは、自分の「好き」な人とだけ一緒に生きていこうとすることと同じです。しかし、愛しにくい人、嫌いな人、苦手な人と一緒にいるという時に、私たちは選び取るべき意志が必要になります。いきなり「好き」にはなれなくても「愛する」という決断をする。そのためには愛を学ばなければなりません。
愛することの報酬は何だと思いますか。愛されることではありません。もっと愛せる人になることです。私たちは誰かを愛そうとした時に、自分の中に愛の無いことに気がつきます。自分の愛のなさに幻滅をします。
しかし、私たちは神様から愛を学ぶことができます。そして再び神様から学んだその愛で愛し始めようとするのです。愛しにくい人を愛するということを試みていくのです。何度も失敗するに違いありません。しかし、そんな愛のない自分を愛してくれた神の愛を学んでいく時、私たちは少しずつ愛せる人に変えられていくのです。「あの人の方から自分を愛するなら愛してあげてもいい」ではなく、自分から愛せるようになっていく。神から愛を学ぶ時、私たちは敵をも愛せる人へと変わっていくことができるのです。

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